第40章 無限列車―其の弐
猗窩座は長い跳躍を終えて地面に着地するとすぐに森へ向かって走り始めた。
杏寿郎はそれを追う。
「杏寿郎様!!!」
菫は柱が三人居ないのなら今は追うべきではないと思った。
しかし、杏寿郎は違う。
杏(強い鬼ほど人を喰っている!上弦となればそれは他の比ではない!見逃すことは出来ない!!)
まだ動ける伊之助はそんな杏寿郎を追った。
伊「何がなんだか分かんねぇけど今が攻め時だって俺の勘が言ってるぜ!!」
菫はそれを見るとよろけながら一歩進んだ。
すると俊彦が再び菫の腕を掴む。
俊「座っているんだ!!もう君は、」
「お離し下さい!」
菫はそう言って俊彦の手を振り払うと草履を脱いだ。