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【鬼滅】敬愛と情愛【煉獄さん】

第26章 逃避




杏「まず!顔が好きだ!!思い返せば初めて見た時から愛らしいと思っていた!!」


移動中暇であった天元は杏寿郎がどうして自覚したのかを訊き、そして成り行きで菫の好きなところを聞く羽目になっていた。


天「清水に訊かれた時は真っ先に外見を挙げない方がいいぜ。それに可愛いっつーよりは…、」


天元は途中で言葉を切り、輝く笑みを浮かべながらこちらを見ている杏寿郎に目を遣る。

そして、『どちらかと言えば綺麗系だろ。』とでも言えば気持ちを疑われて面倒な事になりそうだと感じた。


天「…ま、お前が一番分かってんだからそうなんだろーな。」

杏「うむ!!」


杏寿郎はまたにこっと笑った。


杏「それから困る時もあるが、頑なで意思が強いところも好ましい!それなのに俺にはとことん甘いところが愛おしい!気が利く!料理が美味い!花を愛でている時の顔が愛らしい!花が好きなところも愛らしい!彼女の生けた花も好きだ!普段はしっかりとしているが俺の事となると取り乱してしまうところも愛おしい!それから…っ、」


その時、ふと赤くなった菫を思い出した。


杏「…それから、」


天元はそれまで前だけを見つめて聞き流していたが、いきなり静かになられると流石に興味を引かれて杏寿郎の方を向いた。

そして僅かに頬を染める杏寿郎を見ると笑みを浮かべる。



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