第24章 新たな協力者
蓮「………煉獄、様?」
蓮華はぽかんと口を開いて固まった。
煉獄家は代々炎柱を務め、金が目的ではなかったものの、結果として莫大な富を築いてきた。
その長い継承は途切れる事なく今まで続いている。
つまり、殺されずに鬼殺隊を引退出来た元炎柱もいたのだ。
そしてその者達はその財を用いて表向きの顔も築き上げていた。
蓮「……って、あの、謎の大地主様の…?」
槇寿郎は数年前から煉獄家が所有する土地の管理を放棄していた。
そして、忙しい杏寿郎と幼い千寿郎では不十分な管理しか出来ず、煉獄家はそんな可怪しな呼ばれ方をされていたのだ。
杏「よもや、特定されるとは!確かに表向きはそうなっている。別に謎ではないがな!そして清水は俺の実家には居ないので訪ねないで頂きたい!!」
そんな言葉を聞いているのかいないのか、蓮華は口元を手で押さえて眉を寄せていた。
蓮「…それでも……お父様までは流石に…、」
蓮華は下唇を噛んでもどかしそうな顔をしていたが、ふうっと息をつくとパッと顔を上げた。
蓮「では、煉獄様。お姉様の "落とし方" を考えましょう。」