第24章 新たな協力者
蓮「そ、それは獅子様に貰っていただかなくては…。」
そう慌てる蓮華を、その分野に関しては疎い杏寿郎は首を傾げて見つめた。
杏「君も協力してくれるという事だろうか!」
蓮華は少し固まり、そして首を傾げながらも頷いた。
蓮「そう、なりますわ…ね。」
それを聞いた杏寿郎はにっこりと微笑む。
杏「そうか!ありがとう!ではそろそろ俺の名を正しく呼んで頂きたい!」
蓮華はそう言われて初めて、忘れた本当の名の代わりに幼い頃勝手に付けた名で杏寿郎を呼んでしまっていた事に気が付いた。
蓮「失礼致しました。私は清水蓮華と申します。貴方様のお名前をお教え下さいませ。」
杏「うむ!俺は煉獄杏寿郎だ!!改めて宜しく頼む!!」
杏寿郎は相変わらず気持ちの良い声で覚え易い特徴的な名を口にした。