• テキストサイズ

【鬼滅】敬愛と情愛【煉獄さん】

第21章 右腕の代わり




―――


一方、杏寿郎は哲夫から鬼の情報を得て闘いに備えていた。

その鬼の情報というのは、 "武器も血鬼術もよく分からない" という情報であった。


杏(二人揃ってそう言うのであれば無駄な情報ではない。それだけ速い鬼なのだろう。それに…、)


杏寿郎は哲夫と透の負傷した手と頬に目を遣る。


杏(とても細い傷だ。距離を詰められなかったと言っていたので、恐らく鋭利な飛び道具を使うのだろう。)


そう考えを纏めると、二人の隊士にそれを伝える。


透「なる、ほど…。」

哲「目にも止まらぬ速さの飛び道具…。どうやって距離を詰めれば…。」


士気が下がってしまった二人に杏寿郎は明るい笑みを向ける。


杏「安心しろ!だから柱である俺が来た!!勿論君達にも活躍して貰うが、俺が君達を死なせはしない!!」


その言葉を聞いた二人の顔に血の気が戻ってくる。


杏寿郎は合同任務の度にこの調子であった為、知らないうちに慕う者を増やしていっていた。


二人の隊士は気合いを入れ直して互いの顔を見ながら頷き合う。

そして、杏寿郎の役に立とうと決心したのであった。



/ 777ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp