第9章 乙骨憂太くんに愛されたい②
side.乙骨憂太
名前ちゃんと付き合って、半年が経った。
相変わらず名前ちゃんは可愛いし。
傍から見たら凄く仲がいいと思う。
でも、困ったことに。
名前ちゃんは、毎日僕と一緒に寝たがる。
だから朝の生理現象を隠すのが大変で。
そこは頭を抱えてる。
僕の心は歪んでいるんだ。
名前ちゃんを大切にしたい。
めちゃくちゃにしたい。
名前ちゃんを甘やかしたい。
泣かせたい。
僕の中には。
情欲に塗れた、もう一人の自分がいる。
厄介なことに。
この欲は、日を増すごとに強くなっていく。
名前ちゃんは愛していいって、言ってくれた。
けど、僕の愛は重いから。
もし里香ちゃんの時みたいに呪ったら…
そう考えると、一歩が踏み出せない。
でも、どうにかしないと。
僕の中のもう一人が出てきそうで。
名前ちゃんを壊しそうで。
それが怖いんだ。
ソイツが名前ちゃんを傷なら。
僕らは離れた方がいいんじゃないかな?