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【好きなキャラ短編集】MAD HEAD【R18】

第8章 乙骨憂太くんに愛されたい①


 


「名前ちゃんを愛してもいいかな?」

「えっ?」





そんな困ったように笑わないでよ。





「良いに決まってるじゃん。私の気持ち知らないの?」

「えっ?」





キョトンとする憂太にキスをする。





「私は憂太を愛してるんだよ」

「えっと…慰め…とかじゃなくて?」

「違うよ。そんなことでキスしない。愛してるの」





私はずっと思ってた。

憂太の生きる意味になりたいって。



“ぼっ”と顔を赤くする憂太。



ほんと鈍いんだから。





「愛してるよ。憂太」

「あり…がとう…」

「それだけ?」

「えっと…なんか気恥ずかしくて…」





そういう初心なところも大好きなの。



憂太の額に私のおでこをくっつける。





「ねえ?憂太」

「うん。何?」

「キス…して?」

「えっと…うん…」





目を閉じると、チュッと啄ばむようなキスをされる。



本当はもっと私を求めて欲しいけど。

今はこれだけで我慢してあげるよ。



でも、いつか…

私の初めてを全部憂太にあげたい。


 
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