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【好きなキャラ短編集】MAD HEAD【R18】

第8章 乙骨憂太くんに愛されたい①


 


「憂太ぁ…」

「何?そんなにくっつかなくても聞こえてるよ」





憂太に色仕掛けは通用しない。


それは憂太が鈍いのもあるけど、リカちゃんが大好きだから。



それでも私は憂太が大好きで。

憂太の弱さ、強さ、呪うほど愛を貫くところに惹かれた。


そんな風に憂太に愛されたいし。

愛したい。





「憂太はさ、自分の好きな人に好きな人がいたら…どうする?」

「うーん…僕には分かんないなぁ」





お花が咲いたように笑う顔が可愛くて、思わず抱きしめてしまう。





「名前ちゃん?どうしたの?」

「何でもない。憂太が大好きだから抱きしめてるだけ」

「そっか。僕も名前ちゃん好きだよ」





憂太が言う好きは友愛だよね。


私は違うんだよ。

憂太を独占して、私以外見ないで欲しいんだよ。





「ねえ?憂太?」

「うん?」





振り向きざまに憂太にキスをする。


こんな事されても迷惑なだけだって分かってる。

それでもキスせずにはいられなかった。


例え今の均衡を崩したとしても。

憂太が好きだから。


 
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