第12章 禅院直哉さんに愛されたい②
side.禅院直哉
「ねえ?直哉くん」
「うん?」
ある日。
名前を自分の膝の上に乗せて、読書をしていると。
名前が俺の顔を覗き込んできよった。
「睾丸って何?」
「………はっ?」
名前の口からそんな言葉が出るとは、思っとらんかった。
寧ろ一生聞くことないと思っとった俺は、固まってまう。
「そないな言葉どこで覚えてきよった?」
「えっ?この本」
名前が読んでいる本は、体の仕組みという本だった。
何や。
焦ったわ。
「睾丸はな、名前の好きな精子があるとこやで」
「えっ?」
顔を赤くして、しまった顔をする名前。
可愛ええ。
「俺の睾丸、見てみるか?」
「えっ?」
「舐めてくれてもええんやで?」
意地悪く問うと、名前はコクリと頷く。
ほんま可愛ええなぁ。
俺は袴を脱いで、椅子に腰掛ける。
そんで名前の顔の前で、“ぶるんッ♡”と反り勃ったチンポを取り出した。
「先ずはチンポに挨拶やで」
名前は言われた通り、俺のチンポの先を“ちゅッ♡”とキスをする。