• テキストサイズ

ぎゅっ。

第22章 『勇気』と『ありがとう』


「とっても、勇気《ゆうき》がいるわよね。でも、今日《きょう》みたいに。デイジーが困《こま》っていたら……いえ『たすけてマーク』をつけている人《ひと》たち、みんなに。同《おな》 じように、声《こえ》をかけてくださったら。本当《ほんとう》にありがたいわ」  

デイジーちゃんのママが、オメメをうるませて|言《い》いました。


「勇気《ゆうき》。をだして。 デイジーに話《はなし》かけてくださって、本当《ほんとう》にありがとうございました」


 デイジーちゃんのパパの、オメメにも。涙《なみだ》が浮《う》かんでいます。


「ありがとう。ヴィントくん。ルーナくん。ベルクちゃん。ブーリャちゃん」

 デイジーちゃんは、きちんと。

「ありがとう」


 が言《い》えました。

「デイジーちゃん『ありがとう』が言《い》えてえらいね。いい子だね」

 って。


 ヴィントと、ルーナと、ベルクのパパが、明《あか》るく言《い》いました。


「ぼく、ベルクくんよ。おとこのこだもん」  

ベルクはね、じぶんだけ、ベルクちゃんて、呼《よ》ばれたのが……


「あはは! ベルクちゃん。って、かわいいのにね」


 ヴィントがちょっと、ベルクをからかっちゃいました。

「おとこのこでも。ベルクちゃんでもいいんだよ」

 ルーナも、いつもより。ちょっとイジワルです。

「むー」

 いっちょまえに。ムーって。お口《くち》をとがらせて。

 すねてしまったべルク。

 デイジーちゃんは、お話《はな》しをしているみんなの。  

お口《くち》をね。しっかりみつめています。

「ベルクくんあいがと!」

 デイジーちゃんが、そう言《い》うと。

「 デイジーちゃんは、おともらちらもん!」

 ベルクはうれしそうに、ニッコリしました 。  


デイジーちゃんもうれしそうに、ニッコリしました 。

「キャンキャン!」  

ブーリャも。

「ボクも、おともだちだよ!」

 って鳴《な》きました。
/ 69ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp