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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第6章 6章 砕けた硝子の意味


絢蘭サイド


むいを見送り、今目の前に憎むべき化物がいる。

前にお父さんに怪我を負わせた奴より良い強い。

でも今の私にとってはそんなのはどうでもいいこと。

私の大事な家族の危機に現れたことに対して怒りでいっぱいだからだ。


《オマエカラスゴイチカラヲカンジルゾ ソノメカラトクニカンジル》

『はぁ…。あなたも私も目が欲しいの?それで呪いの王おにもなるつもり?』

ドォン!!

どこかで聞いたことがある様なことを言う化物。

あきれながらも力を放つが防がれてしまった。


『ッチ』


思わず舌打ちをする。


《ソンナコウゲキデ オレニカツツモリカ?ムダナコトヲ
オレハスクナノユビデツヨクナッテイル ソシテオマエヲタベテ シンノノロイノオウニナルノダ》


この化物はスクナの指とやらで強化しているらしい。

だから一発で仕留められなかったのか。


『スクナの指?そんなのどうだっていいし、貴方にかまっている時間ないんだけど!』

相手の攻撃を交わしながら次の攻撃の準備をする。

一刻も早く倒して、ゆうのところへ向かわないといけない。

焦る気持ちをなんとか抑える。

こんな日のために修行してきたんだから。

こういう奴の場合は、怒りや悲しみ、憎しみなど負の感情を集め力に変える。

こいつは前の奴より強いからより強く想像し

放つ!

ドォォォン!

赤い光とともに、私の想像以上の力が化物にぶつかりぶっ飛んでいった。

その勢いに私自身が驚き一瞬固まるが、慌てて化物を倒せたか確認しに行く。

化物がいたであろう場所まで行くと、化物姿はなく気配も感じない。

ただそこに落ちていた人の指のようなものから、化物とは比べ物にならない禍々しい力を感じた。


『これがスクナの指?』


なんとなくこのままほっといたら、まずい気がしてその指に小さな結界を施し、懐に入れた。


『痛っ!』


再び頭痛がして嫌な予感がした。

痛みに堪えながら、急いでゆう達の元へ走る。

お願い!!

二人とも無事でいて!






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