万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
無一郎サイド
もうすぐ秋だとゆうのに、今日は異常に蒸し暑い。
絢蘭が自分を責め、とんでもない事を言ってから2週間ほどたった。
まだ完全にではないけど、前を向いて生きようとしてくれてる。
よかった。
頬叩いて怖がれたらどうしようとか、弱気な僕が出てきたけど、絢蘭は気にした様子がなく、大好きな笑顔を沢山見せてくる。
ただ兄さんは相変わらず、何か焦っているような感じでイライラしているみたい。
最近はまともに口も聞けていない。
兄さん…
何か抱えているんだったら朴にも背負わせてよ。
そう心のなかで思うけど今の僕にはそんな事を言う勇気がない。
まだまだ弱い自分に思わずため息が出る。
無「はぁー」
コンコンコン
あ「突然失礼致します。先日お邪魔させて戴きました。産屋敷あまねでございます。」
いけない!
そういえば今日、またあまねさんが訪ねるって手紙貰ってたんだ。
急いで玄関に向かい、戸をあける。
無「こんにちは。お待たせしてすみません。どうぞ上がってください。」
あ「ご丁寧に有難う御座います。お時間を再び戴き申し訳ございません。」
相変わらず僕みたいな子供に対しても丁寧な言葉を使ってくれるあまねさん。
前の時と同じように居間に案内し絢蘭お茶と今日のために買ってきたお茶請けのお菓子を用意して貰った。
ちなみにに兄さんは今回も誘ってみたけど、興味がないのか無視されてしまった。
無「すみません。兄にも声をかけたんですが…。」
あ「お気になさらないでください。後程無一郎さまから有一郎様へ概要だけでも構いませんので、御伝えいただければ幸いです。」
無「分かりました。」
あ「それより絢蘭先日は大変失礼致しました。絢蘭のご負担を考えずに一度に申し上げてしまい、配慮が至らなかったことを御詫び申し上げます。」
『!!そんな!頭をあげてください!確かに驚いて悩んだりしたけど、兄がずっと側にいてくれたので、お母さん分までちゃんと生きようと決めました。』
そう宣言する絢蘭の眼には強い光が宿っていた。