万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
絢蘭サイド
私は本当に馬鹿だ。
また独りで暴走して、勝手に結論付けて…
むいやゆう、時透のお母さんとお父さんそして私のお母さんに対して最低な事言ってしまった。
むいに当然頬を叩かれたときびっくりしたし、どうして私の気持ち分かってくれないのっていう思った。
だけど、むいの怒っているのに泣いている姿を見てはっとした。
それでむいが私を抱き締めながら、私の考えが間違っているって教えてくれた。
そうだよね。
命がけでまもってくれたお母さんの分まで生きなきゃいけない。
血の繋がり関係なく本当の我が子のように愛情を注いでくれた時透のお母さんとお父さんを裏切っちゃいけない。
ずっと側に居てくれたむい達をこれ以上悲しませちゃいけない。
ちょっと考えれば分かる事なのに、自分だけ不幸だと、自分が居なければ皆が幸せだった思い込んでしまった。
少し考えれば分かることなのに…
それに自分でもっと強くなるって決めたじゃん!心も体も。
正直凛さん封印したっていう何かのことは怖いし分からないけど、まだ私の考え通りって決まった訳じゃない。
悪い方に考えないで、しっかり分かった時にどうすればいいか考えればいいんだよね。
今は心の隅に置いておこう。
新たに決心し直して、むいと色んな話をした。
村で唯一遊んでくれる近所の綾乃姉と久しぶりに遊んだこととか、たわいもない話を聞いてくれる。
むいはもとから穏やかな性格だけどお母さん達が死んじゃってから前より気に掛けてくれる。
本当に優しいお兄ちゃん。
そんな事を思ってたらむいが私について考えていた事を話してくれた。
"神様からの贈り物"
"心がとても綺麗"
"誰に対しても優しく思いやる事出来る。それは誰にでも出来そうだけどそうじゃない"
"自分より他の人第一に考えて行動できる、思いやる気持ちがとても強い"
お母さんとむいが私に向けて言ってくれた言葉が何故か心に大きな衝撃を与えた。
自分でも分からず戸惑ってたみたい。
無「どうした。そんな驚いて?」
『!!う、ううん!むいがそんな風に思ってくれてたことにちょっとびっくりしただけだよ。ありがとう。うれしい。』
自分でもわからないから咄嗟にごまかした。
ただ…
何故か…
絶対忘れちゃいけないと本能が言ってるように感じた。