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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第6章 6章 砕けた硝子の意味



少しずつ暗かった絢蘭の眼に光が戻ってきた。

よかった。

僕の言葉を受け止めてくれたみたいだ。


無「それに絢蘭はいつも独りで抱え込みすぎ。だから人一倍人思いの絢蘭の心がいっぱいいっぱいになっちゃうんだよ!もっと僕達を頼ってもっと甘えてよ。可愛い妹が独りで苦しんでる姿見たくないし。どんな小さな事でもいいから話してね。何でもいいから。お兄ちゃんに。」

『充分頼ってるし、甘えてるよ?でもそうだね。今日みたいにむい達を悲しませたくない。これからは溜める前に、もっと早く話すね。お兄ちゃん。』


そう言う絢蘭は僕の大好きな笑顔を向けてくれる。

痛々しい泣き腫らした眼と少し腫れた頬に罪悪感が凄いけど…。




それでもまたこの笑顔を取り戻せた。

これからもこの笑顔守れるならなんだってする。

たとえ"お兄ちゃん"でも構わない。





それから2人でたわいもない話を続けた。

色んな話を笑顔でしてくれる。

話を聞きながら前から思っていたことを話してみることにした。


無「そういえば、母さんが前に絢蘭のその力は"神様からの贈り物"って言ってたよね。僕もそう思うんだ。絢蘭は、心がとても綺麗だし、誰に対しても優しく思いやる事出来る。それは誰にでも出来そうだけどそうじゃない。どんなにひどいこと言われようが関係なく接すること出来るのは凄いことだと思っているんだ。それに、自分より他の人第一に考えて行動できる、思いやる気持ちがとても強い。そんな絢蘭だと分かったっていたから、神様はその力を贈ったんじゃないかな。なんて…。」


自分で話し始めたくせに段々恥ずかしくなってきて最後ちょっと冗談ぽくしてしまった。

顔に出てないといいんだけど…。

ふと絢蘭の顔を見たら、何故か驚いた表情をしていて綺麗な眼が揺れていた。


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