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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第6章 6章 砕けた硝子の意味



絢蘭を抱き締めながら、出来るだけ優しく声を掛ける。


無「急に叩いたりしてごめんね。痛くない?でも僕や兄さん、父さんと母さん、そして絢蘭のお母さんの気持ちを勝手に決めないでほしい。」

『…大丈夫。』


絢蘭は涙で少し晴れた顔を僕に向け驚いた表情をしている。

そうだよね。

急に叩かれたら驚くし、普段の僕だったらありえないから当然だ。

でもね、


無「もし、絢蘭が死んじゃったら、遺された僕は兄さんはどうなるの?前に、絢蘭が言ってたじゃん。もう誰も大切な人なくしたくないって。僕や兄さんにとって、絢蘭大切な妹。血の繋がりなんか関係ない。かけがえのない家族だよ!そんな大切な存在を僕達から奪うの?また大切な人をなくさないといけないの?そんなの堪えられない。お願いだからそんな馬鹿なこと冗談でも二度と言わないで。」

『…ごめんなさい。』

無「それに、絢蘭が家族になって僕や父さん達も凄く幸せだって感じてるよ。確かに、怪我や病気もしたけど絢蘭が事前に知らせてくれたり、必死に治してくれたり感謝する事はいっぱいあるけど、決してその力のことを妬んだりしない。」


誰よりも悩み苦しみ、一人で涙を流していることは誰よりも分かってるんだよ。


無「絢蘭お母さんだって絶対にそんな事望んでいないし思っていないと思う。お母さんはただ、絢蘭と普通の生活を送りたかったと思うし、きっと誰よりも絢蘭の幸せを願っているはずだよ。だから、お母さんの分まで生きて幸せに過ごさないとね。それに絢蘭と一緒にいるだけで僕達は物凄く幸せなんだ。絢蘭が家族じゃなかったらって考えただけで物凄く悲しい。」

『ごめん。また自分の事しか考えてなかった。もし誰か傷付くならって言っときながら、結局それを目にするのが怖い私の臆病なわがままなんだよね。むい達やお母さんの気持ち考えずに勝手に自分で自分を追い詰めて…。ありがとうむい。むい言う通りだね。まだ時間かかるかも知れないけど私を守ってくれたお母さんの分までちゃんと生きるよ。』

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