万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
『でもね。むいが来てくれて、私の行動を否定しないでくれた。それが嬉しくて。それで気づいたの。お母さん達が死んじゃって一人で勝手に後悔してることに気づいたの。』
無「それで?」
『むいとゆうの方が実の両親を亡くしたんだから、私より苦しい思いをしているはず。なのに私と違って前を向いて、まだうじうじして勝手に後悔して感情が迷子の私を気遣ってくれる。こうして隣で話を聞いてくれる。』
無「うん」
『私には、むいとゆう。優しくて頼もしいお兄ちゃんがいる。大切な家族がいるって。私はひとりぼっちじゃないんだって改めて気づいたんだ。馬鹿だよね。そんな大事な事を忘れるなんて。』
無「そんなこと無いよ。」
そう優しい笑顔でいってくれるけど、本当に私は馬鹿だ。
勝手に一人で決意して、勝手に私だけが傷付ついて、勝手に独りぼっちになって。
むいとゆうがいつも側にいてくれた。
一緒にお母さんとお父さんを止めてくれた。
一緒に悲しんでくれた。
そして一緒に話をしてくれる。
当たり前だけど決して当たり前じゃないことを思い出させてくれた。
だから私は…
『だからね。私はもっと強くなる。むいとゆうがしてくれたみたいに、私も2人を支えられるよう心も強くなるよ!もう二度と後悔したくないから。』
無「分かった。ありがとう。」
優しいむいとゆうに誓う。