万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
次の日起きたときには、父さんと母さんはどこにも異常がなくて本当によかった。
後遺症もないようだ。
そしていつも日常を送っていた。
それからしばらくたった頃
最近母さんの様子がおかしい。
顔色もよくないし、ふらつくことが多いみたい。
もちろん絢蘭は夢を見て、いち早く気づいたんだけど、
母「ゴホッゴホッ。ふー。」
『お母さん大丈夫?やっぱり私に治させてほしいよ!咳も酷くなってるし…。』
母「大丈夫よ。ゴホッ。ただの風邪だから。それより移しちゃいけないから離れてなさい。」
母さんに撫でられてる絢蘭は不満そうでどこか不安な表情をしている。
母さんと父さんが怪我をしたとき、絢蘭が治したけど、そのあと気絶したことを教えたら、悲しい顔をしていた。
あの件以来母さんは絢蘭力を出来るだけ使わないようにしてた。
ましてや自分自身に使われ、また気絶してしまうことを気に病んでこうして、拒否しているみたいだ。
有「せめて布団にはいって休んでよ!顔色も悪いし、昼餉なら俺達が準備するからさ!」
兄さんも毎日心配そうに、あれやこれや言って休ませようとしているが全然聞いてくれない。
無「僕も頑張るから!お願いだから休んでよ!」
母「ゴホッ。ありがとね。気持ちだけもらっておくわ。それより貴方達昼餉を食べたらお父さんと仕事に行くんでしょ。今のうちに休んでおきなさい。」
有「だけど!」
兄さんが言葉を続けようとしたら、母さんが僕達を見て優しく微笑んだ。
この顔を見るともう何にも言えなくなってしまう。
でもお母さんの微笑みはいつもより弱々しくて、やるせない気持ちになった。
毎日母さんに説得するが断れてしまう。
僕ってそんなに頼りないの?
こんなやり取りが一週間続いた。
そして
母さんが
倒れた。