万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第18章 日輪刀と二人の力・・・そして初任務へ
しのぶside
絢蘭ちゃんが持つ稀血の効果を初めて聞いた時は驚きました。
それが本当なら不死川さん以上の稀血になります。
もちろんこの子達の言う事は信じます。
ですが、医学を噛る者としてしっかり検証しないといけません。
いくら強いとはいえ、彼女に何かあってからは遅いですから。
私の方でも血の付いたハンケチをお借りして実験もしましたが、やはり彼女自身が鬼共を誘惑する稀血の香り放っているという証明が欲しかったのです。
ですから今回初任務に同行出来嬉しく思っています。
もし何かあれば私が、鬼や人から守ってあげますからね。
出来れば自ら傷を作るなんてして欲しくないのですが、わざと攻撃を喰らうより千倍マシです。
絢蘭ちゃんに一瞬でも痛い思いをさせるのは、心苦しいのです。
でも今回ばかりは仕方がありません。
当初は刃先に指を押し当てる方法でしたが、宇随さんが細長い針をどこからか用意してくださいました。
これなら本当に小さな傷で済みますし、おそらく選別での傷よりかなり小さいはずです。
この程度の流血で鬼共にどの程度影響がでるか、確認も出来ます。
あ、大分鬼が二人に集まってきましたね。
一応周囲の人々を非難はさせていますが、普通隊服を着た者に近づくのは、隊員実力が分かり、能力も上のもの。
例えば元十二鬼月など。
それか単なる馬鹿な鬼かですね。
ですが今回は例外のようです。
私たちはかなり離れた所にいますが、宇随さんが鬼共の不愉快な言葉を聞き取ってくださいました。
十体近くいる鬼全てが涎を垂らしながら、”旨そうな匂いがする”と。
どうやら早いもの勝ちで狙うようみたいですが、あの二人が簡単はやられません。
まぁ実験がなければ、今頃全部灰になっていたでしょう。
これで絢蘭からおそらく稀血の香りが漂いすぎていることが分かりました。
もっと強い鬼だと、稀血の匂いが分かる奴も少なからずいます。
ですがこんな雑魚どもを、怪我一つない状態でさそいだすとは…。
無一郎君に注意されながらも、準備が整った様です。
絢蘭ちゃんの合図に私が頷くと、彼女は自身の指に針を刺したようです。
実際刺したかは見えませんが、宇随さんが”刺した音が聞こえた”と。
その言葉が先か二人の周りにいた鬼共が次々と倒れてきました。
立っている鬼も何やら苦しそうですね。
