万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第18章 日輪刀と二人の力・・・そして初任務へ

黄[それともう一つ。今回は絢蘭の稀血がどの程度の物か確かめることを忘れないでね。何体か鬼が集まった時やりましょう。貴方達の話からするに、稀血の香りがするようだから嫌でも集まってくるでしょう。その時指先をほんの少し切るというより、刃に押し付ける程度でいいわ。いい?ほんの少しよ!]
し「ふふふ。ほとんど言ってもらっちゃいましたね。流石黄金さんです。彼女が言った通り貴方達は鬼殺隊士としてこの場にいます。鬼殺隊とは鬼から人を守り、滅する組織です。ただ鬼を狩るだけではなく人々を守り時に救助します。ですので周りに人がいない時はいいですが、最優先にこの村人の事を考えて鬼狩りすることが大切です。そのためにも現地での情報収取は大事です。どの様な人が被害にあっているのか。規模はどれくらいか。人質はいるか。血気術の種類など、あらかじめ与えられた情報以上の事が分かる事が多いんです。では、時間も限られていますので早速聞き込みに行きましょう。くれぐれも怖がらせない様に、寄り添う感じで慎重にする必要がありますので気を付けて下さいね。」
黄金としのぶから鬼殺隊としての心得をみっちり聞かされた2人は、しのぶ達に続いて村人に聞き込みを始めたのだった。
最初はもちろん見学。
一応真剣に見ていたがイマイチ理解していなかったのか、2人だけで聞き込みをした時は一つ質問すると止まってしまった。
その度にしのぶ達に後ろから援助してもらったのだ。
そんな聞き込みも村を一周する頃には何とか様になっていた。
天「おし。一通り聞き込み終えたな。初めてにしてはまずまずだろ。今日の事忘れねぇように派手に復習しとけよ。それで聞き込みの次は状況把握して作戦を決める。お前ら聞き込みしてみてどう感じた?」
無「はい。覚えている限りでは被害にあった人は男の人が多いみたいです。そのほとんどが神社の周辺で行方が分からなくなっている様でした。それから考えて神社にいると言われる鬼は女の可能性が高いと思います。」
天「なんでそう思った?」
無「えっと。通常鬼は女の人を好んで襲うから。女の方が鬼にとって栄養があると教わったと思う。でも今回は男ばかり。考えられるのは男好きの鬼という事は女の鬼の可能性が高いと思いました。」
天「まぁ初めてにしてはよく考えただろう。だがそれだけじゃねぇ。他にも影響が出ている。」
