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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第18章 日輪刀と二人の力・・・そして初任務へ



だが笑顔だったしのぶの表情も段々険しくなっていった。
そして…


実「前田ァァァァァァァァァァ!」


実弥のどすの利いた怒鳴り声が庭中に響いた。
初めて聞いた実弥の大声にビクッとして、絢蘭は思わずしのぶの後ろに隠れてしまった。
なだめるしのぶもぴりついており、義勇に助けを乞うよう視線を向けるが、義勇も見たことない怖い顔になっている。
何も悪いことをしてないのに絢蘭は涙目になってた。
普段なら彼女の些細な変化にすぐ気づく三人だが、目の前にg風呂敷の上に広げられた隊服に怒りで血が上って気付かなかったのだ。
妹以上に可愛がって大切にしてきた絢蘭の晴れ着とも言える隊服だから、着た時うんと褒めようと思っていたのだ。
だが、隊服とは呼べそうもないものを前に、義勇は隊服もどきに険しい表情を向け、しのぶはどこから出したのかマッチを取り出し怖いぐらいの笑顔で火をつける準備が整っていた。
そして実弥は青筋をたて目を血ばらせながら、前田を睨みつけた。

ちなみに前田の後ろは行き止まり。
前には実弥・しのぶ・義勇と絢蘭達。
右には杏寿郎、左に小芭内と蜜離。
その背後には天元と行冥が仁王立ちしている。
つまり前田には逃げ道がなく、一般隊士が恐れる柱に囲まれまさに絶体絶命。


実「前田ァ!てめぇこれは一体なんだ?凝りもせずまだ作っていたとはなぁ!今回は逃がさねぇしただの説教で終わると思うなよォ。説明してもらおうじゃねぇか?これのどこが隊服なんだぁ?背中なんてほぼ布がねぇじゃねぇかァ?」


実弥が説明しろと隊服であろう者の上着を手に取り、皆に見えるように広げた。

それは確かに隊服とは言えないものだった。
どこぞの夜のお店で切られていても違和感がない。
前面は首元は締まっているが、胸元が大きく空いてる。
これは何なら毎度の事。
だが肩から手首の少し上までほとんど生地がなくほぼ丸出し状態。
一応脇から細く手首に向けて徐々に面積は大きくなって繋がってはいる。
問題は背面。
襟元から腰の位置までぱっくりと空いている。
横も胸元がギリギリ見えないところまで生地がなく、背中を守るものが何もない。
もはや隊服とは?と聞きたくなるものだ。


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