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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第18章 日輪刀と二人の力・・・そして初任務へ



だが二人して首を傾げた。
当然のごとく隊服の採寸をしたというより”隊服”という言葉を忘れている様だ。
そんな二人苦笑いをする者が何人かいた。


し「絢蘭ちゃん無一郎君。隊服とは私達鬼殺隊が来ている制服の事ですよ。男性の場合は多くが冨岡さんや煉獄さんのようなものになります。人によって不死川さんや宇随さんのように改造する方もいますが、あくまで隊服は鬼の攻撃から最小限守るものなのでああいう物はお勧めしませんね。女性の場合は下がズボンかキュロットかスカートという選択があります。上も改造出来ますが、甘露寺さんの例外中の例外なのでぜえたいまねをしないでくださいね。というよりも無一郎君採寸の時拘っていましたね。確か袖口と足の裾口はゆったりと。窮屈でないものと。ゆとりを持って動けるように少し大きめにしていましたね。絢蘭ちゃんは上着は無一郎君と同じで、下は甘露寺さんより少し長めの広がるスカートにしていましたね。それが完成し持ってきて下さったようですよ。二人の隊服姿楽しみですね。」

 『ねぇねはスカートにしなかったの?似合いそうなのに。」


何気なく絢蘭が言った言葉に空気が一気に凍った。
何故か隠は冷や汗をダラダラ垂らしている。
しのぶの笑顔の裏に、当時の怒りが静かに燃えていた。
その恐ろしさに気づかないのはこの二人だけだ。


し「そうですね。私の場合は見た目より動きやすさを考えて何にもいじらなかったんですよ。スカートも一様考えたのですが、私が使呼吸の場合は、素早さと足の踏み込みが重要なので変えませんでした。ほらスカートだと捲れてしまうなど余計なことを気にしないといけませんから。…ですが隊服が届いた際、裁縫担当が何を間違えたのかほぼ隊服とは呼べないものを持ってきたんです。」


心のなしか温度が低くなっている。
そしてしのぶ笑顔に青筋がたち始めた。


 『”隊服と呼べないもの”?お洋服じゃなかったの?えーっとオニから守るだいじな服なのに?どうして?』


決して空気が読めないのではない。
子供ならではの純粋な疑問だ。
ゆえに誰も止めることが出来なかった。

そして裁縫担当の隠が、青い顔をして震えている。



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