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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第18章 日輪刀と二人の力・・・そして初任務へ


実弥side

出来れば思い出したくねぇし、思い出させたくねぇこいつらの過去。
お館様も最新の注意をはらって話された。
過去の話をして、もし全てを思い出したら幼ねぇこいつ等には酷だァ。
鬼が大量にでて、”兄貴”が殺され、鬼舞辻無惨が”迎えに来る”という発言。
せっかく笑うようになったのに、塞ぎ込んじまうかもしえねェ。
思い出さなくとも、相当の衝撃が脳と心にかかるだろう。
それでここに来てからの事をショックで忘れちまうかもしれねェ。
これは一番避けてぇことだ。
恐らく胡蝶も同じことを思ったんだろう。
優しく背を撫でながら二人に何度も”大丈夫だ”と声をかけていた。
俺も出来れば傍にいてやりたかったが、もしこいら等の中に二人に対して文句言う奴がいたら俺が黙らせる。
この中で本人たちよりも二人の深い傷をしってっからなァ。

その思いは杞憂に終わった。
初めて会った時から絢蘭が警戒しない所か、どこか心を許していた蕜鳴嶋さんや伊黒に甘露寺が叶ず味方になるといってくれた。
煉獄と宇随も頷いていたから一先ず大丈夫だろう。

にしても何かあるとは思っていたが、伊黒も脛に傷を抱えていたとは。
まぁだから余計に二人の過去を重ねちまったのかもしれねぇ。
詳しい事は聞いた事ねぇが。

それからお館様は一旦話をくぎった。
そして俺と冨岡に目線を向け、次の話の為に合図をされた。
これから話される事は、亡くなった無一郎の双子の兄であった有一郎の話だ。
無一郎は実の兄が目のまえで危篤状態だったのがショックだったのか、完全に有一郎の存在も兄がいたという事実も完全に忘れている。
絢蘭は覚えているが、死んでいる事を理解は出来ていない。
まぁ常に絢蘭の”傍に”いるからなァ。
これその説明もせれるのだ。
無一郎にはまだ聞かせらねェ。
だから俺は無一郎をこの場から離すために近づいた。


実「大丈夫かぁ。二人とも。気分悪くなったりしてねぇか?休憩がてらに無一郎。早速霞の呼吸をものに出来るよう少し鍛錬しねぇか?冨岡の奴もつきあうからさァ」


俺の後ろで冨岡が頷いていた。


無「…ありがとうございます。でも絢蘭は?」

実「こいつなら胡蝶が傍にいるから大丈夫だ。それに絢蘭も自分の呼吸の事考えてぇだろォ?」

 
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