万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第18章 日輪刀と二人の力・・・そして初任務へ
義勇side
絢蘭は簡単に俺達を追い抜く。
選抜への訓練中みた彼女今まで規定概念を覆す力を目にした時に思った。
だが、今日それを簡単に超えていった。
絢蘭と無一郎の刀がと届くとお館様から連絡があり、お屋敷に召集が掛った。
柱全員を集めるという事は、本当の目的は二人の出自や絢蘭の力を話されるのだろう。
正直俺が本来行ってはいい場所ではない。
柱ではないから。
だが、2人の日輪刀の色変わりを見たい気持ちある。
それに一応当事者であるからお屋敷に向かった。
柱が集まりお館様がいらっしゃった時、刀鍛冶が現れた。
鉄井戸という高齢の男が早速無一郎に刀を渡した。
不死川が熱心に指導をしていたから恐らく緑に染まるだろとおもっていた。
だが、白く若干青緑色がほんのりかかている。
始めてみた。
自分でも目が見開き鼓動が高鳴っているのが分かる。
お館様が仰るには”霞の呼吸”の使い手だという。
柱ではないが、この中では長く鬼殺隊に属しているほうだ。
しかし霞なんて聞いた事がない。
どうやら悲鳴嶼ですら名を聞いた事がある程度らしい。
しばらく現れなかった呼吸とのこと。
そのため指南書しかないが、不死川と共に霞の呼吸を形にしていく様だ。
あいつは本当に面倒身がいい。
必ず霞の呼吸を完成させるだろう。
ただ無一郎は限界を超えても鍛錬する事がしばしばあり、不死川も指導に熱が入りすぎることがあった。
それで胡蝶に長い”小言”という説教をされていた。
今回はそうならない様願っておこう。
そして次は絢蘭の日輪刀の番。
刀鍛冶が慎重に刀を彼女の前に置いた。
たったそれだけで屋敷全体に緊張が走る。
さらにこの刀は里長渾身の一振りらしい。
しかも当代の里長が厳重に管理していた伝説的な刀の指示書があり、絢蘭の特徴や力、そして選んだ玉鋼が一級品だったらしい。
当の本人は空気が変わった事に不安そうにしていたが、胡蝶が宥めていた。
そして刀を抜き刀身全体があらわになった時思わず唾を飲み込んだ。
まだ色変わり前なのにこんなに綺麗で存在感を主張する刀があっただろうが。
だが彼女が刀を握り始めると再び空気が変わった。
絢蘭の日輪刀が消えたと見え違うほど透明に色変わりしたからだ。
俺が好きな彼女の瞳の様に、一切濁りのない透き通った色をしている。
