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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第18章 日輪刀と二人の力・・・そして初任務へ


お館様サイド

代々私達産屋敷家では当主のみが引き継ぐのものが多くある。
その中でも重要度が一番高い物は、”狗巻凛”についての記録だ。
彼女は鬼殺隊を作り上げた人とされ、当時は産屋敷より遥に力をもっていたとの事だ。
だが彼女自身に関する事はあまり多く残されていないんだ。
分かるのは、鬼殺隊の第一人者。
”本来”の始まりの呼吸である無限の呼吸の使い手。
鬼以外の化物も相手をしていた事。
それぐらいしか書かれていないが、これは鬼殺隊にとって最重要機密として、当主であってもこの事を知るには該当の人物が現れなければ見る事ができないのだ。
だから私自身も最低限の情報として、名前と瞳の色しか聞いていなかった。

まさか私の代に現れるとは思いもしなかった。
そんな事を想いながら絢蘭の日輪刀が色変わりする瞬間に立ち会う。
私がまだ目が見えるうちに立ちある事は、本当に奇跡で感謝の気持ちでいっぱいなのだよ。
なにせ刀についての記述はこちらには何も残っていなくてね。
先日里長から”とんでもない逸品が打ちあがった”と連絡もらったばかり。

ここと同じように、刀鍛冶の里には”狗巻凛の日輪刀”についての書があるようだ。
日輪刀についてより厳重に機密事項とされ、私ですら完成後まで教えてもらえないのだよ。
歴代の里長が彼女の日輪刀についての書物を金庫に保管されていると伝えられいる。
金庫の場所も里長に就任したら知らされるようだね。
そんな鬼殺隊にとって要の一つの日輪刀が拝めるとは。

絢蘭が鉄井戸殿に促され、しのぶに支えながらゆっくり鞘から刀身を抜いた。
見事だ。
第一印象はまだ色変わりする前だが、とてもきれいで既に最高の一品だと言えよう。


鉄「里長からの言葉を伝えさせていただきやす。
”今の見た目は一般的な日輪に変わりはしまへん。
ですが、強度はもちろん切れ味柱の皆様の刀の平均以上。
その上恋柱様までとは行きまへんが、どんな技にも対応できるよう柔軟性もあり、ある程度曲げても折れはしまへん。
そして厚みが皆様よりありますが、重量は蟲柱様の日輪刀より軽いそうです。
何より秘伝の指示書通りやったら、握った時にえらいもんが見えるさかい皆様で実際確めて見てくださいな。”との事です。」


ここからどのような色に変わるのか私自身もどうやら楽しみの様だ。


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