万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第18章 日輪刀と二人の力・・・そして初任務へ
戸「おっとこれは失礼しました。儂としたことが早まりすぎましたね。久々に里長からの命で刀を打たせてもらったので、刀身を見たい気持ちが強く出すぎてしまいましたな。気を取り直して、無一郎殿こちらをどうぞ。」
今度はゆっくり刀を差しだされたが、まだ警戒が残っており耀哉と実弥の顔を交互に見る。
耀はにこやかに頷く。
実弥は無一郎の様子に苦笑いを零しながら隣に座った。
実「大丈夫だ無一郎。この人は俺たち鬼殺隊の味方だし、刀鍛冶の中でもかなりの腕があると聞いた事があるぜ。ここにはお館様や俺達柱、それに絢蘭と味方しいねェ。刀鍛冶の方達は刀を愛しているんだ。だからこういう時熱が入っちまう。でもお前に万が一でも何かするわけねぇから、せっかく打って貰った刀なんだから初めはお前が触りな。」
無「…わかりました。」
まだ恐る恐るだが、なんとか刀が無一郎の手に渡り、ゆっくり鞘から刀を抜いた。
無「?なんか軽い気がします。前、えーっといつか忘れたけどその時使った刀とは違う…。」
実「そりゃそうだァ。お前が選んだ玉鋼から鉄井戸さんがお前の特徴を参考に打ってくれたんだからな。最終選別の時はお館様が特別に貸して下さったんだからなァ。そういえばあの時お前ら木刀で行こうとしていたな。」
まさかの暴露に、残りの柱から吹き出し笑いや、驚愕の声が一瞬聞こえた。
だがしのぶがじろっと見るとすぐに治まったのだった。
実「じゃあお前が何の呼吸の使い手かはっきりさせるぞォ。今はただの日輪刀の状態だ。そこに呼吸を使える奴が力を込めて握ると、それぞれの呼吸の色に変わるんだ。俺は風の呼吸だから緑だァ。それと…悲鳴嶼さんの刀は特殊だし…。煉獄!ちょっと刀抜いてこいつ等に見せてくれねぇか?冨岡ァ!テメェもだァ!」
実弥に言われ即座に理解し、輝く笑顔で承諾する杏寿郎。
それに対して義勇は、まさか自分に振られると思わなかった。
しかも実弥からだ。
まぁ始まりの呼吸の使い手から選んだであろうが、普段話しかけられることはほとんどない。
嬉しさと焦りでたどたどしく刀身を抜いた。
杏「ふむ。承知した!時透兄妹!以前にも言ったが、俺は炎の呼吸の使い手で炎柱。炎の呼吸の使い手は俺の刀身の様に紅く染まる。まるで業火の炎の様にな。ハハハ。」
義「…俺は水の呼吸を使う。よって刀身は蒼に染まる…。」
