万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第18章 日輪刀と二人の力・・・そして初任務へ
し「えっ?私や甘露寺さんの刀も里長様が担当して下さったのですが、それは柱になる前に私たちそれぞれに合った特殊な刀を打てるのが里長の鋼珍様しか不可能だったからです。ですが彼女は普通の日輪刀でも問題なく戦えるのに、鋼珍様の力作なんてとても興味深いですね。」
『ねぇね?これから何するの?何でこのおじさんは変なお面をつけているの?さとおさってだれぇ?』
絢蘭も無一郎も頭に(?)が沢山浮かんでいる様だ。
しのぶ達の話を全く理解出来ていない。
これから、鬼殺隊として一番大切な事を確認しようとしているのに。
もっとも絢蘭の興味は完全にひょっとこの面にいってしまっているが。
し「あの方は刀鍛冶さんの一人で鉄井戸さんと言います。刀鍛冶の里に大勢の方がいて、あの面はもしものために鬼から身を守る対策の1つなんです。また刀鍛冶の里は私達柱で知らない場所にあるんですよ。それで今回は絢蘭ちゃんと無一郎君の日輪刀が出来上がったので、持ってきて下さったのですよ。」
『私とむいのにちりんとう?』
無一郎も自分の名が出たため耳を傾け始めた。
し「はいそうです。先々週最終選別の後、玉鋼という石を選んだのを覚えていますか?その鋼からあなた達だけの日輪刀が出来たんですよ。しかも絢蘭ちゃんの刀を売って下さったのは里の長である鉄珍様です。とても偉い方で、技術も里一なのですよ!今日は柱全員集まっていますし、里長からお館様にも見ていただきたいという事なので、お二人の刀の見物会になりそうですね。どのような色に染まるか楽しみですね。」
『たまはがね?・・・。うーんと多分えらんだような気がする?私たちの刀かんせいしたんだ!私ねぇねと同じ刀がいいなぁ!』
し「それはとても嬉しいですが、蟲の呼吸の使い手は私しかいないので難しいかもしれませんね。でもずっと稽古や選別で花の呼吸を使いこなしていたので、ひょっとしたら桃色に日輪刀が染まるかもしれません。そうなったら私の姉と同じ色なのでうれしいかもしれません。」
実「だったら無一郎は緑色かそれに近い色に染まるだろうなァ。俺がビシバシ鍛えて風の呼吸を完全ではないが使える様になったんだ。例え派生だとしても立派な刀になるはずだ。なァ!」
無一郎は実弥に頭を撫でられた。