万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第17章 9. 同じ志持つ者達
NOサイド
隠しが絢蘭達から離れて間もなく、2人とってもっとも聞き覚える声が聞こえてきた。
実「冨岡ァ!てめぇなんで俺らについてきてんだよ。あの場にいなかったくせにいつの間にかここにきてるし、何なんだよ!」
義「…迎えに来た。」
実「はぁ?誰をだよォ。まぁ絢蘭達だろうが、おめぇほとんど稽古つけてやんなかったろォ。そのくせにのこのことこんなとこに現れやがっていい度胸してやがる。」
義「…。」
し「まぁまぁ不死川さん落ち着いてください。せっかく絢蘭ちゃん達が異例の速さで選抜を合格したのですからピリピリしすぎないで下さいよ。冨岡さんも2人の事が心配で一刻も早く顔を見て安心したかったのではありませんか?」
しのぶが言った事は義勇の心をまるで代弁してくれたようで、義勇は必死に首を縦に振った。
そうこうしている内に2人が待機する部屋に到着した。
隠「お待たせ致しました。風柱様と水柱様と蟲柱様がお迎えに来て…」
絢蘭は3人の姿を見た瞬間、隠しの話を遮りしのぶに主言い切り抱き付き甘えるそぶりを見せた。
し「ふふ。私の所に真っ先に来てくれ嬉しいですが、隠しの方のお話を遮ってはいけませんよ。」
『あっ!ごめんなさい。隠しのお姉さんもごめんなさい。まさか3人が来てくれるなんて思わなかったからうれしくてつい…。』
それぞれに頭を下げると、隠しは笑顔で頷き柱3人を室内に誘導した。
隠しは笑顔であったが、内心冷や汗が止まらない。
機密事項として絢蘭と無一郎はお館様が預かっている子供達だから丁重にもてなすよう言われていたのだ。
選抜後迎えが来るとは聞いていたが、柱が来るとは微塵も思っていない。
しかも3人も。
今にも目を回して倒れそうなのを必死に保ち、早くこのある意味異常な空間から脱出したかったのだ。
隠「では私はここで失礼致します。何かございましたら近くのものに声をおかけ下さい。」
そう言うとやや速足でさっていったのだった。
『来てくれたのはすごくうれしいし一週間さみしかったけど、どうして3人がここにいるの?ふつうはむかえは無いみたいだけど?』