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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達



錆「驚かないんだな。まぁ予想はしていたが。礼を言いに来た。あいつを殺してくれてありがとう。俺がやられたせいで、他の鱗滝さんの弟子たちが次々に命を落とし喰われてしまった。そしていつからか鱗滝さんは弟子を取らなくなってしまったんだ。でもお前があいつを倒してくれたおかげで俺や鱗滝さん亡くなった仲間たちも報われる。本当に感謝している。」

 『そんなお礼を言われる事ではないよ。君と同じようにいくら剣士を目指す選抜試験だとしても、まだ鬼殺隊じゃないんだから無意味に命を落とすことはないと思っただけ。まぁ雑魚どもに怖がる程度なら鬼殺隊に入るべきじゃないから、すぐにリタイアさせたけどね。でも特にあの鬼は消さないと絶対ダメだと思ったの。理由はよく分かんないけど、私の”瞳”がそう言った気がしたんだ。』


そう言うと錆兎に近づき自分の瞳に指をさした。


 『この透明な瞳は生まれつきみたいで、人の過去を見る事が出来たり他にもいろんな”モノ”が見えたり、この瞳のおかげでよく分かんない力が使えるの。って言ってもまだ使いこなせてないんだけど。それで今回初めて鬼の過去も見れたの。少しだけ。そこにぎゆう兄や君が出てきて、あの鬼に君は命を奪われ、ぎゆう兄はそれから自分を責め続けている。今の私がここにいるのはぎゆう兄のおかげなの。私何故か記憶喪失で自分の事何にも分からなかったけど、私の瞳や力の事を知ってもぎゆう兄達は態度を変えずに色んな事を教えてくれた。だからぎゆう兄を苦しめている事を少しでも取り除きたくて殺っただけだから。』

錆「確かにあいつはあの頃とまるで別人になってしまった。弱気ではあったが、よく笑う奴だったのに。あの日から笑う事どころか喋り数も極端に減り心配していたんだ。俺のせいでもあるからな。でもお前が傍にいてくれるなら大丈夫そうだな。本当に感謝しかない。」


錆兎はもう一度深々と頭を下げた。


 『もういいって。私が勝手に思ってやったことだから。でも1つだけお願いしたい事があるんだけど…。』

錆「ああ。俺に出来ることがあるのなら。と言っても状態でもだが。」

 『うん。大丈夫。もうじき君達の師範の所に”竈門炭次郎”という少年がやってくる。どうか稽古つけて欲しいの。君たちのいた山なら可能のはず』

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