万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第17章 9. 同じ志持つ者達
『花の呼吸 陸の型 渦桃』
手【あれ?お前ら俺の可愛い狐じゃないなぁ】
狐?
何言ってんのこいつ。
『むい。この人を安全な所に運んでくれる?』
むいが頷くのを確認して、やたらと手が生えている鬼に向かい合う。
手【おい。小娘。今は明治何年だ?】
『…はぁ?確かこっちだと大正…』
手【アアアアァ年号がァ‼年号が変わっている‼まただ‼また!俺がこんな所に閉じ込められている間に。アァアアァ許さん許さんんん‼鱗滝め鱗滝め鱗滝め鱗滝め!!!】
バカでかい鬼の声に頭がキンキンする。
『マジうっさいんだけど。鱗滝って誰?ん?なるほど前の水柱ね。その人に捕まった…」
わたしの十二眼に写る鬼の過去を覗くと、天狗のお面を着けた水の呼吸を使う男性に足ら得られた場面がみえた。
その時は今とは大部違い、まだ鬼になって日が経ってないようで、子供の様な見た目をしていて少しビックリしちゃった。
手【そうだ‼俺をつかまえたのは鱗滝だからなァ。忘れもしない。四十五年前アイツがまだ鬼狩りしていた頃だ。江戸時代…慶応の頃だった。】
江戸時代?
けいおう?
そんなのまだパパに教えてもらってないし。
何に怒り狂ってのか知らないけどもう始末していいかな?
そんなことを考えていたら、さっき助けた受験者の男の子が叫びだした。
受「嘘だ!そんなに長く生きている鬼はここにはいないはずだ。ここには、人間を二・三人喰った鬼しか入れていないんだ。選別で斬られるのと、鬼は共食いすからそれで…」
へぇー。
そんな設定があったんだ。
良く知っているね。
*あなたが知らなすぎ
手【でも俺はずっと生き残っている。藤の花の牢獄で、五十人は喰ったなぁ。ガキ共を。」
50人。
なるほどね。
実弥兄が”鬼の強さは人を喰った数だ”って言ってた気がする。
食べた分力は増し、肉体を変化させ血気術?だっけ?それも使う鬼もたくさんいるんだっけ。
手【十二…十三で今年で十四。】
なんかいきなり数えだしたんだけど…。
『何の話?』
手【俺が食った鱗滝の弟子の数だよ。あいつの弟子はみんな殺してやるって決めているんだ。クスクス。】
別にどうでもいいんだけど
ただイラつくわ。