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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達



最終日。
今日を乗り切れば最終選別も終わる。
長かったような、短ったかったような。
私自身について、また分からない謎が出たりねぇね達と相談しなきゃ。
本来は無事最終日を迎え少しは清々しく思うのかもしれないけど、何かこの6日間と違い異常な空気が放っていた。
その正体を私たちは後に知ることになる。

奇妙な胸騒ぎを抱えながら、今日も私たちは行動を起こした。
今日を含めた7日間は藤襲山を7等分に分け1つずつを中心に回っていたんだ。
初日は多方面に犠牲者が出たからほぼ全部まわったけどw
ただ私の匂いで鬼を誘い込めたから2日目からはほぼ予定通りに回れたんだよね。
毎回向こうから鬼が大量に出てくれるから探す手間も省けたし。
ただむいにはほんとに無理させてしまっている。
お父さんに呪力の使用禁止って言われたから反転術式とか治癒系の呪術が使えないから、疲労や怪我を治してあげられないのが辛い。
それも今日で終わりだから、日が明けたらすぐ治してあげたい。

でも今日はやっぱりいつもと違う。



東に進んでいくと早くも鬼の匂いがしてきた。
いつもならまだ匂いすらしてこないのに。
だからと言って近くにいるわけではなく、まだまだ先に気配がある。
それにしても、何だろう?
この腐ったような臭いは。


受「うわぁぁぁ。聞いてない…。こんなの聞いてないぞ!」


少し足を速めると先の方から受験生の叫びごえがきこえてきた。
さらに速度をあげることにし、鬼がいるすぐそこに近づき2人で隠れた。
”聞いていない”?
何だろう。

臭いがキツイながらも鬼の方へ視線をむけた。


無「‼なんだ…。あれは!」


むいがビックリするのも仕方がないと思う。
この選別で斬ってきた鬼とは比べ物にならないほどの威圧感。
選別レベルにはあってない強さを感じる。
恐らく長らくここにいて淡々と人間を喰い続けたんだろうね。


受「ハアハア…。うっ!なんで大型の異形がいるんだよ!きいてない。こんなの!」

手【ハァ~。ああーん…】

無「まずい!喰われ…」


むいが何か言っていたけどその前に私は全力で鬼に向かって飛び上がった。
辛うじて息があるみたいだし、私の前で食べさせるわけいかない!
助ける!
助ける!
絶対に!


 『花の呼吸 陸の型 渦桃』

手【あれ?お前ら俺の可愛い狐じゃないなぁ】




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