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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達 戦うという事の意味



もうめんどくさい。
強い敵ならまだ知恵も回るだろうからましだけどさ。
今の所ひっかくか飛びついて噛みつく程度しかできない鬼がほとんど。
おまけに自己主張が強いせいで、他の鬼と人間の取り合い。
私からすれば獲物を目の前に隙を見せてどうすんの?って思うけど。
他の受験者はこの程度の鬼でも前に立ち刀を握るだけで精一杯ン人が多いから、最終選別には調度いいだろうね。


 【生意気なことを言いやがったと思ったらだんまりかよ。】

 【余裕てか?俺様バカにしやがってただじゃおかねぇ!】


おっと。
1人選別にいる鬼の弱さについて考えていたら、2体の鬼が飛びかかってきた。
その後もどんどん。
まぁ、目を瞑っても避けられるほど遅いんだけね。


 『遅すぎるし。私を狙うのは構わないけど、もうちょい強くなってからにしてよ。っていってもそのために他の受験者を襲いに行ったら問答無用で斬るけど。っと危ない。君達よりこの山道の方が危ないし。』


誰かが地面を踏ん張った後が、くぼみに足元を取られてコケるとこだった。
危ない危ないw


無「絢蘭大丈夫?ケガしてない?」


転びそうになった瞬間を見られちゃったみたい。
近くにいた鬼をいなかったかのように斬り飛ばし駆けつけてくれた。


 『うん。大丈夫だよ。油断して足元みてなかったぁ。ん?むいどうしたの?』


焦った表情で私の手をそっと掴んだ。


無「指先切れているけど、これ鬼にやられたの?痛い?大丈夫?」


むいから焦り・不安・心配・怒り・憎しみの感情が伝わってくる。
単なる私のドジで転びそうになった時、多分木の枝か何かで切ってしまったんだろう。
私自身気にしていないのに、むいにこんなに心配させてしまうなんて。
まだまだだなぁ。
むいは妹の私を第一にいつも考えてくれている。
勿論私も。
もっといろんな意味で成長しないといけないな。


 『全然気づかなかった!むい良く気づいたね。大丈夫だよ。多分枝で擦っちゃっただけだし。後で水で洗って止血しとく…ねって何で鬼達倒れているの?むいが代わりに倒してくれたの?』

無「よかった。鬼の仕業じゃなくて。もしそうだったら粉々になるまで切り刻んでた。そうできたらよかったんだけど、1体しか倒してないよ。」



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