万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第17章 9. 同じ志持つ者達
無一郎サイド
手負いの子に稀血の事を聞いていたら絢蘭に強制的に止められてしまった。
なぜ止められたのか分かんないんだけど。
絢蘭に任せた方がいいか。
多分視えたんだと思うし。
やっぱり彼女の過去から稀血の情報をえたみたい。
1人で50人以上の養分を得られるなんて、そんな血があるんだ。
でもケガとかしてその血の匂いで分かるってことは、絢蘭とは関係ない?
だって、絢蘭が怪我を負わされる分けないし。
結局分からないままか。
それより絢蘭があんな穏やかな表情を初めてみた。
まるで女神の様に。
彼女を絢蘭の優しさに涙流してるし。
僕の心も穏やかになってきたと思ったら、男2人に視線を向けた途端空気が氷ついた。
『君らは一体何してたの。傷を負っている女の子一人に戦わせてさ。それでも男なの?てか修行もまともにしてないんじゃないの?』
あの2人がどうなろうと興味ないけど、絢蘭の感情起伏を抑えないと。
絢蘭の呪力が漏れ始めているし。
男1「し、仕方がないだろ!1人で鬼から逃げてきて、誰かと一緒にいた方がいいと思ってその女と一緒にいたのに。なのにいつの間にか鬼に囲まれてたんだ!こ怖くなってもしょうがないだろ!」
男2「と、というかその女のせいで鬼があんなに集まったんだろ!なのになんで俺が責められるんだよ!」
この無能ども絢蘭の事煽る様なこと言うよ。
ほんと今すぐ消えてくれないかな。
『はぁ。ほんとに鬼殺隊に入る気あるの?こんな雑魚鬼1匹に逃げるとか、しかもまだ1日目でそんな状態で7日間生き残れるわけじゃん。実際の任務ではここより強いのはもちろん、血気術を使うやつが同時に数体でることだってありえるんだよ。それに稀血を持つ子はその子だけじゃない。救う対象の一般の人にも同じこと言うの?お前のせい鬼が集まってきて怖いんだって。同じことだからね?君が彼女に言ったと。』