万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第17章 9. 同じ志持つ者達 戦うという事の意味

絢蘭サイド
ほんと情けないなぁ。
誰一人死なせないって覚悟決め手まだ半日も経ってないのに、鬼の言動で動揺するとか。
しかもむいに甘えて私の不甲斐なさをたらたら喋ってしまった。
今は鬼が何故か好む匂いと、稀血?の関係性を調べなきゃいけない。
ねぇねからも聞いた事ないはず…だと思う。
やっぱり鬼共から稀血だって狙われていた女の子から聞くしかないかぁ。
頭の中で今できる事を整理していたら、むいが例の女の子前に立っていた。
無「ねぇ。ちょっと聞きたいんだけど。君稀血?だから鬼達に狙われたんでしょ?稀血ってなに?彼女が君達を助けてくれたんだからそれくらい答えてよ」
女「えっ?あ…あの…」
ああー。
遅かったみたい。
むいは人に基本無関心だし、まぁ話してその日のうちに忘れちゃうし。
私も同じだけど。
私の場合相手の瞳を見れば大抵の過去をみれるから、思い出す?けど。
でもむいも記憶がないから、人に対してキツクなっちゃうんだよね。
本人は無自覚だけど。
私場合怯えていることが多いらしいけど。(覚えてない。)
無「早くしないと、また君を狙って鬼が集まってくるよ。そのせいで僕の妹が不快な思いさせたくないから。それに君も鬼に喰われて死にたくないでしょ。知ってること話してくれている間だけはたすけてあげ…」
『むいちょっとし・ず・か・に。いきなりごめんね。驚いたよね。ただ私も稀血について教えてほしくて。なぜあなたを5体の鬼が取り合っていたのかを。』
女「は、はい。」
無自覚に暴走しかけたむいを呪言で止めた。
これはセーフだよね?
改めて私からお願いしている間に彼女の過去を覗いた。
むいごめんね。
『稀血って言うのは、希少価値がある人間の血のこと。稀血を持つ人間を鬼が食べると、普通の人間を“50人~100人分”の栄養価があるんだよね。なので同じ1人を食べたとしても、鬼は50倍〜100倍の力を得ることができる。鬼達が強くなる事を求めて稀血を持つ人間を襲う。それであなたはその血だったために一気に鬼が集まってきた。で大体あってる?』
女「はい。そうだと私の師匠に後から聞きました。私小さい頃住んでた村があったんですけど、鬼達に襲われて両親も殺されてしまいました。当時は分からなかったんですけど、鬼が私の家に来たのは、私の血のせいだと知って罪悪感が凄くて。」
