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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達


無一郎サイド

絢蘭をとにかく必死に追った。。
今の僕には追いつくことは無理だし、追いつけてもきっと邪魔になる。
だけどあいつの心が傷付かないように斬り終わった後だとしても傍にいてやりたいんだ。
帰ったらもっと鍛錬しないと。


 『…花の呼吸 陸の型 渦桃』

改めて決意をした時、近くから複数の鬼らしき気配に絢蘭の声と同時にすごい勢いの風圧がここにも届いた。
技を放つ前に何か言っていた事が気になるけど、今はとにかく合流しないと。
すぐ近くまでは来ているはず。

絢蘭の姿を確認できたと思ったら突然片腕がない鬼が現れた。
だけどもうこの程度の鬼には怯まない。
すぐに体勢を整え技を放った。


無「風の呼吸 伍の型 木枯らし颪」
地面を思いっきり蹴り高く飛躍し、体を捩じることで回転を産み複数回斬りつける技だ。
僕はまだ不死川さんみたいに高さも威力も当たり前だけど全然足りない。
絢蘭は初見で僕より威力が出ていた時は密かに落ちむいた。

ここに来る中何体か雑魚をきったから初めよりはいい意味で力が抜けていると思う。
手負いの鬼相手に呼吸使う事もなかったけど、高く宙に上がることで絢蘭の様子を一刻も早く確認したかったし。
それに負傷した人間の血につられたかは知らないけど、2体近づいてきていたから調度よかったと思う事にした。

地面に着地し絢蘭の方を見たら、こっちに向かって来てくれていた。


『むいありがとう。助かったよ。ごめんね私がこんな鬼を斬り逃したから。』


今回はちゃんと役にたてた。
よかったと心の中でホットする。
でも彼女の実力があればいくら複数体いても、逃す事はないと思うんだけど。
不思議思い聞いてみたら、若干絢蘭の顔を引きつりながら話してくれた。


『えっとね。私がむいと別れた地点で5体の鬼がこの人たちというかあの女の子を狙っていてね。走っている最中鬼共の声が響いてきて、稀血がどうとか50人?100人分の血肉を得られるとか言ってて。それでここに着いたら私も旨そうな匂いがするとか言って気持ち悪くて、変に力んで1対逃しちゃったの。』


僕はこの時初めて鬼対して怒りを覚えた。
血管が切れそうなほどに。


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