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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達



その事には触れずにむいのへ駆け寄ろうとした時、3人の受験者が殺される未来が流れてきた。
普通なら仮定としても初めて人が殺されれば恐怖や惨い状態で気持ち悪くなるんだろうね。
だけど何故かそんな気持ちには一切ならなくて、ただ無慈悲人を喰う鬼怒りが沸いていていた。
だめだめ!
余計な感情入らない。
まだまだだなぁ私。
むいに気づかれないように必死に怒りを抑え、声をかけた。 


『むいやったね!ケガはしてない?って大丈夫だよね。あの程度がむいを傷つけられるわけないし。一呼吸置きたいところなんだけど鬼の気配が濃いし多くなってきてる。出来るだけ死なせたくないから速さ上げるけど大丈夫?』

無「流石絢蘭だね。少しの動揺もなくあっさり切り捨てちゃうだから。僕は大丈夫だよ。さっきも言った通り絢蘭が動きたい様に動いて。遅れても必ず追いつくからさ。」


あえて殺されそうな人の元に行くとは言わないようにした。
たぶんむいは気づいていると思うけど。
ただまだ抑えきれない殺気をむいにだけは知られたくない。
だからむいがギリギリ追いつけない速さで向かった。

向かっている途中明らかに3人とは別の気色悪い声がいくつも脳を刺激してきた。

 【女1人っきりだから外れ引いちまったかと思ったが】

 【まさか稀血がいたとはなぁ】

 【これで50人いや100人分の人間の血肉得られるし、延々と陣取ってるあの野郎より強くれるぞ】

 【おい!誰がてめぇにやるといったぁ。】

 【おめぇのでもねぇ。俺様のものだ!】


状況から見て鬼共の会話みたい。
ここに捕まえられてどのくらい経つか興味はないけど、ほんとに人間を食べてるんだと呆気にとられちゃった。
そんなことより”稀血”って?
100人分の血肉?1人食べれば100人食べたと同じ事ってこと?
陣取っている?ボス的な奴?ここには雑魚鬼しかいないんじゃないの?
まぁ私の敵じゃないけど倒しとかなきゃダメだね。
てか鬼も喋れたのね。
おかげで頭の中パンクしそう(本当の意味でw)




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