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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達



深呼吸をして目を閉じて力を頑張ってコントロールする。
ここにいる子達がほんとに危ない時だけ助けに行けるように、余計な感情に左右されないように。
じゃないと助けられる命も助けられない。

でもこれはわたしのエゴだからむいには手伝ってもらう訳にはいかない。
と思ったんだけど、初めて怒鳴られちゃった。
ほんとにむいは優しいな。
私より私の事分かっていている。
むいは基本他人に無関心。
実弥兄や恵には少しは関心あるみたいだけどね。
赤の他人なんて視界にも入らないと思う。
それは私も同じ。
普段なら怖がって絶対自ら近寄ろうとしない。
でも何故か鬼や呪霊を前にするとその恐怖心がなくなる。
だからと言っても善人じゃない。
私のいる場所で死なれるのが不快なだけ。
その後は私達に関わらければいい。

こんな私でもむいは優しいといってくれ、となりにいてくれる言ってくれる。

       ・・
むいだけは必ず私達がまもるから。



 『ありがとうむい。そしてごめん。これからやろうとする事は選別の試験内容を大きく超える事。私一人ならむいが怪我する心配も防げると思ったんだけど、それはむいへの侮辱だったね。ごめんなさい。むいは弱くない。むいがそう思っていても、誰かが言ったとしても私が否定する。だからむいの力を貸してほしい。むいが私をまもってくれるなら、むいは私が必ず守るから。』

無「もちろんだよ。正直他の奴はどうでもいいけど、その分多くの鬼を斬ることが出来る。実戦とは言えないと思うけど僕の糧にもなるはず。さぁ2人で頑張ろう!」


山に入ってさほど経ってないのに4体の鬼が出てきたからむいと2体ずつ呼吸を使って斬り倒した。
初めて鬼を斬ったはずなのに、何故か恐怖や不安がなくそれに初めて斬った気がしなかった。
何故だろうと灰となり消えてく鬼を見ながら考えてみたけど、結局わからなかった。
私の力なのか先祖の影響なのか、または記憶喪失にかんけいあるのか。
まぁ今は選別でだれ一人死なせない事に集中しないと。


ふとむいのほうに視線を向けるとわずかに指先が震えていた。


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