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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達



黒白「「皆様こよいは鬼殺隊最終選別にお集まりくださってありがとうございます。」」

白「この藤襲山には、鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼がとじこめられており外に出ることはできません。」

黒「山の麓から中腹にかけて、鬼どもの嫌う藤の花が、1年中狂い咲いているからでございます。」

白「しかし、ここから先には藤の花は咲いておりませんから、鬼どもがおります。」

黒「この中で7日間生き抜く。それが最終選別の合格条件でございます。」

2「「ではいってらっしゃいませ。」」


双子の案内係は絢蘭も無一郎よく知る人物だった。
絢蘭は2人に思いっきり手を振ると、息を吐いて気持ちを切り替え顔から笑顔が消えた。


 『むい。出来るだけここの人たちを死なせたくないの。だからといって無理する気もない。でもむいに迷惑かけちゃうし、むい強いから別々に行動し…

無「駄目だ!」

 『!!』


無一郎から初めて聞いた声に驚きが隠せない様だ。


無「ごめん。大きい声を出して。絢蘭がとても心が優しくて、自分より他人を優先してしまう事理解しているし絢蘭の長所の一つだよ。だから絢蘭が君自身を守らないなら僕が、絢蘭を全力で守る。まだ僕の方が弱いし、正直足を引っ張ると思う。だけど僕だけはずっと隣にいるから。絢蘭が何と言っても何をしても隣にいて君を守らせてほしい。だから一人ですべて背負うとしなくていいんだ。僕の心配なんていらないから、絢蘭は絢蘭が思うように行動してよ。少しでも僕が手伝うからさ。」

 『ありがとうむい。そしてごめん。これからやろうとする事は選別の試験内容を大きく超える事。私一人ならむいが怪我する心配も防げると思ったんだけど、それはむいへの侮辱だったね。ごめんなさい。むいは弱くない。むいがそう思っていても、誰かが言ったとしても私が否定する。だからむいの力を貸してほしい。むいが私をまもってくれるなら、むいは私が必ず守るから。』

無「もちろんだよ。正直他の奴はどうでもいいけど、その分多くの鬼を斬ることが出来る。実戦とは言えないと思うけど僕の糧にもなるはず。さぁ2人で頑張ろう!」

 『うん!ありがとうむい。』


絢蘭も無一郎も少し肩の力が抜けた様だ。
そして2人も中へ足を踏み入れた。
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