万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第17章 9. 同じ志持つ者達 戦うという事の意味
御「ではそのような鬼が生け捕りにされている所で君たちがやらなくてはいけない試験はどのようなものか分かるかな?」
『うん。山に入って人もオニもにげられないじょうたいで、オニをたおしながら7日間いきのびることでしょ?』
御「しっかり覚えていたね。絢蘭と無一郎の力量なら問題なく合格できるはずだ。でもね、選別に挑むほとんどの子供たちは呼吸は使えていても鬼と対峙するのは初めてなんだ。それに呼吸もまだ自分のものにしている子も少ない。故に挑んだほとんどの子は鬼に殺されてしまうから、合格者は少ないんだ。悲惨な現場を見てしまうかもしれないけど、どうか心を痛めないでほしい。」
2人はいつになく真剣に耀哉の話に傾ける。
御「出発前に暗くしてしまったね。ところで2人とも7日分の食料は準備できているのかな?あまねが今日と明日の分の弁当を作ってくれたから持っていきなさい。」
『ちゃんともってるよ!さとるが前にくれたかんずめとかレトルトがあるから。小さいおなべもったし、火をおこすやつももらったから大丈夫。でもあまねお母さんのおべんとううれしいなぁ。たべると元気いっぱいでるから。ありがとう!』
あ「とんでもございません。私に出来る事は些細な事のみですが、絢蘭様と無一郎様が無事にお戻りになるの事を心から祈っています。どうかご武運を。」
御「私はもちろん私の子供達も同じ気持ちだよ。私たちは家族だからね。この家で2人が無事に帰ってくることを祈っているよ。きっと柱の子達も同じ気持ちのはず。特にしのぶと実弥、義勇は私より心配したのじゃないかな?」
2人は同時に顔を見合わせて同じ方向に顔を傾け何か考えだしてしまった。
御「3人からの許可をもらったから行くのではないようだね。まぁ特に問題はないから大丈夫だけれども、もしかしなくとも誰にも言わずに行こうとしたのかな?」
『ん?お父さんには今言いきたよ?』
無「絢蘭、多分そいう事じゃないと思う。っと言っても僕もどうだったか全く覚えていなんだけど…。」
御「大丈夫だよ無一郎。後で私の方から伝えておくからね。」
他にも日輪刀を持たずに行こうとしたり、藤襲山までの道のりを知っているはずがなかったりと選抜前から不安ばかり。
刀は予備を借りて、道順は耀哉の鎹烏が案内してくれることになった。
