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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達



普通の受験者とは別の不安を抱えさせながら、耀哉達一家に見送られ、全速まではいかない速さで鎹烏の後追い続けた。
それでも一般受験者より遥に足が速いため昼過ぎには最終選抜の会場である藤襲山についてしまったのだ。
勿論絢蘭達が一番乗りである。
時間までまだ余裕があるという事で遅めお昼ご飯を食べる事にした。
その時先程耀哉から言われた事を忘れないように脳内で何回も言い聞かせていた。


お「鬼は日光か日輪刀と呼ばれる刀で頸を斬らない限りどんな痛手を負っても再生してしまうんだ。だから首を完全に斬るまで決して油断してはいけないよ。そして絢蘭。君は”瞳の力”鬼を見つける時だけ、他の呪術は決して使ってはいけないよ。他の受験者が驚いてしまうこともあるけど、鬼は日輪刀と花の呼吸で倒すように。これから先任務着いた時も同様にね。一応選別後に柱の皆には伝えるつもりだけど、極秘扱いにするからね。だから絢蘭自身も意識するようにね。怪我人へも処置も同様。やさしい絢蘭のことだから怪我をしている受験者を見つけたら治したくなると思うけど、出来る限り我慢してほしい。酷な事を言うけど絢蘭の能力知られてはいけない。それに怪我の手当ての仕方はそれぞれの育手から教わっているはずだから。命を落とす者がいてもどうか落ち込んで自分を責めないでほしい。」


 『じゅつしきはつかっちゃいけない。オニはにちりんとうで”花の呼吸”だけをつかってかくじつにくびを切り落とす。…他の人のちりょうはしちゃいけないから、ケガをする人を出すまえにオニをさがしだす。』


先程から黙々と同じことを繰り返す絢蘭に心配になり話し掛けようとした無一郎だが、真剣な表情だったからか止めることしなかった。
そっと手を握り絢蘭の言葉を自身にも言い聞かせ彼女が何をしたいのかを理解することにした。

気づくと集合場所には30人ほどの子供達が集まっていた。
やはり見る限り絢蘭が最年少の様だ。


か「皆様時間になりましたので此方にお集まりください。」

無「時間だって。いこうか絢蘭。」


差し伸ばされた手を掴み笑顔で無一郎と中央に向かった。


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