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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達



その日のうちにお館様に伝えられ、柱全員にも知らされた。
柱には絢蘭と無一郎の稽古に時間がある時付き合ってほしい。
絢蘭には他の呼吸を覚え練習する事の許可と、但し最終選別までは花の呼吸を使用する事ぬ旨が伝えられた。

それから3日間の間様々な柱が取っ替え引っ替えにやって来ては、絢蘭と無一郎の稽古や柱同士の手合わせをして過ぎて行った。
ちなみに絢蘭を泣かせた事は当然しのぶの耳にも入っており、回避したはずの雷が実弥に落ちたとか。


それからさらに2日後。
まだ日が昇ったばかりの早朝。
いつもと違い少しばかり緊張感を持った2人組が、お館様を訪ね様としていた。
絢蘭と無一郎である。
昨日買ってっ貰った袴を身につけ普段は髪を束ねていない絢蘭だが不恰好なりに纏めていた。
おそらく自分でやったのだろう。
大事にしている桃の花の髪紐そしてペンダントを、身につけて。

どうやらこれから最終戦別に向かうようだ。
もちろんしのぶ達に伝えていない。
伝えることを忘れているのだ。
だが父親代わりであるお館様には伝えなければと2人は思い部屋の前まで来ていた。


無「早朝失礼致します。お館様今よろしいでしょうか?」

御「入っておいで2人とも」


流石お館様だ。
部屋を開けると2人がくることが分かっていたように座っており、お内儀のあまねも当然のように扉の近くに達2人を部屋へ促した。


御「おはよう2人とも。良い朝だね。体調はどうだい?しっかり休めたかな?」

 『おはようお父さん。元気いっぱいだよ』

 『おはようございますお館様。僕も絢蘭も体調に問題ありません。」

御「それはよかった。それで朝早く私の所に来たという事はこれから最終選別にむかうのだろ。」


2人は一瞬驚くが、すぐにいつも通りの表情になり一緒に頷いた。


御「うん。今の2人実力なら問題なく突破できるだろうね。でもその前にいくつか確認させてほしい。最低限覚えていて欲しい事を覚えているかを。まず最終選別はどこで行われるか分かるかい?」

無「はい。藤の花が年中狂い咲いている藤襲山と言うところです。なんでもそこに生け捕りにした鬼共がいると聞きました。」

御「そうだね。藤襲山や此処に咲いている藤の花は鬼達が嫌う匂いなんだ。」


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