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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達



 『へへへ。ビックリしたでしょう!私も”風の呼吸”つかえるんだよ。すごいでしょ!だれにもおしえてもらってはいないけどずっとさねみ兄とむいのけいこ見てたからおぼえたんだよ。みんなそうじゃないの?』

実「確かにすげぇし驚いたわ。お前の才能?なのか力なのかわからねぇけど。ほんとに見ただけかよ?無一郎の稽古見てたなら覚えてるだろ?あいつが風の呼吸を出せるまで必死に鍛錬と反復練習してたのを。まぁあいつも早すぎんだけどよ。大抵の隊士は呼吸を出せるまでに1年以上。並に扱える様になんのに半年は掛かるんだぞ。なのにお前は見ただけでほぼ完璧に使えんのかよ。しかも見たっつても3,4回ぐらいじゃねぇか?全くどうなってんだよ。」


頭を抱える実弥の様子に状況を理解できない絢蘭は、怒られ呆れられたと勘違いして目にいっぱい涙を浮かべ今にも零れ落ちそうだ。


 『わ…私へんなことしちゃったの?もうやらないからすてないで…。う゛ぅ…。ちゃんと言う事聞くから1人にしないで…。』

実「ど、どうした⁉なんで泣きそうなんだ!それに俺、俺らがお前を捨てるわけないだろ?」


今にも泣きだしそうな弱々しい声は初めて実弥と会った時以来だ。
今はどこか作った笑顔でも懐いてくれているのは実弥自身も思っている事だ。
だから余計衝撃が大きくつい大声になってしまい、絢蘭はさらに怒られていると盛大に勘違いをしてしまった。
ヤバいと気づいた時にはすでに遅かった。


 『だって…だって…グスン。さねみ兄のお顔とかすごくおこっているだもん。それに…それにためいきもついてたぁ。私がいけないことしてあきれてきらいになったんでしょ?もうしないから…。きらいでもいいから…。すてないで…。うわーん。おねがいしますぅ…。いい子になるから1人にしないで…。うぇーん。』


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