• テキストサイズ

万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達



実弥は小芭内に時間を頼むと合図を送ると、絢蘭に良く言い聞かせる。
それと同時に自身にも言い聞かせる。
無一郎の時の様に無理をさせ倒れさせたら、しのぶの説教が待っている。
しのぶも絢蘭を溺愛してるので、恐らく無一郎の時より長くなるだろう。
だがそれ以上にいくら稽古だと言っても自身が絢蘭を傷つけたら自分を許せなくなる。

もう二度と絢蘭と無一郎を傷つけさせないと誓ったのだから。


 『うん。わかったよ!ありがとうさねみ兄!さねみ兄”呼吸の型”力強くてすきなんだ。ようやく手合わせできる!やったぁ!』

実「おい。あまりはしゃぐなよ。ったく。それにこれから一応稽古するんだから気を引き締めろよ。じゃねぇと怪我すんぞォ。怪我した時点で終わりだからな。」

 『はーい。ごめんなさい。そうだねけいこだもんね。がんばってさねみ兄にもほめてもらうんだから。』


どこか緊張感のない絢蘭は実弥に木刀を渡されいつも以上にご機嫌に自分の立ち位置へ向かったのだ。

そんな様子を半分呆れながら実弥も立ち位置へ向かう。
でもいつもより感情の起伏が見れた事は嬉しい事である。

両者立ち位置に着いた所で小芭内から合図が出る。


実「絢蘭!どっからでもかかってこい!最初は俺からは何にもしねぇから、好きに攻撃していいぞォ。」

 『わかったぁ!行くよー!まずは…”肆ノ型 紅羽衣”』

実「‼」


花の呼吸は、名前の通り鬼さえも魅了する美しい剣技が特徴で、高い身体能力が必要。
また連続技を繰り出すためには卓越した肺活量も必須で、花の呼吸には見た目以上に身体が重要になる呼吸である。

その中でも肆ノ型 紅羽衣は鋭い踏み込みから飛び上がり、空中で相手を薙ぐように斬り伏せる技。
相手の懐へ一瞬で入りながら繰り出す「瞬殺技」である。
柔らかい動きから流れるように薙ぐ型だが、柔らかそうな紅花の花弁が見ようによってはトゲトゲしく見える。
まさにしのぶと身に付けた素早さが特化した型でもある。

思わず今は亡き花柱の姿が思い浮かんだ。

だが実弥自身が使う風の呼吸は全体的に素早さは必須な方である。
絢蘭の素早さに一瞬驚くが、何事もなく受け流す。



/ 445ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp