• テキストサイズ

万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達



『待ってさねみ兄!むいを休ませてあげて!またねぇねにおこられるよ。私の力ではまだつかれはとれないし。』

実「あっわりぃ。つい無一郎の頑張りが認められったって思ったら熱が入っちまったなァ。胡蝶の説教は回避してぇし、絢蘭の力の事もまだ教えられねぇしな。」


頬っぺたを膨らましながら、可愛らしく怒る絢蘭を優しく宥め頭を撫でる実弥。
無一郎を心配しながらも、絢蘭はすぐに機嫌を直した。


 『じゃあさねみ兄。私と手合わせしよ?』


絢蘭の何気ない一言に、実弥・小芭内・蜜離は目を点にし辺りが一瞬静まり帰る。

誰かの鎹烏が1羽通り過ぎた時、実弥は我に帰った。


実「何冗談言ってんだ。いくら俺が手加減するつっても、まだ危なすぎるし。手加減しすぎたらお前怒んだろォ?かと言っていきなり甘露寺に任せる訳にも行かねぇ。だから今日の所は大人しく見学してろ。な?」

 『むー。私そんなによわくないよ!それに私だけなかま外れはイヤ。ねぇねに”花の呼吸”かんぺきにつかえてるって言われてるもん。ねぇねと同じはやさでだせるんだよ。あとはひたすらじっせんくんれんのみって言ってたし。でもねぇねちょうやしきのお仕事がいそがしいからさいきん手合わせできてないの。だからおねがい!やってみてダメそうだったらとちゅうで止めていいから!それにねさねみ兄がびっくりする事できるようになったんだから。』


実弥に駆け寄り、羽織を掴みながら上目遣いでさらに涙目ときた。
いくら稽古に一切の妥協を許さない実弥でも良心に刺さる。
さらに相手が妹の様に溺愛している絢蘭が相手だから
質が悪い。
本人は一切無自覚なのだから。
手合わせをしてやりたいという気持ちと、無理をさせ怪我をさせたくない気持ちが天秤に乗っかってる状態だ。

だが絢蘭の”びっくりすることが出来るように”と言う言葉で決まったようだ。


実「っわかったから、泣きそうな顔すんなよ。誰もお前を仲間外れなんて思ってねぇよォ。しょうがねぇから相手してやる。絢蘭の今の実力も知りてぇしなァ。胡蝶から少しは聞いてるが、刀を合わせれば一番分かる。丁度伊黒と甘露寺が来てるしあいつ等に見せてやれ。但し力を使うのは禁止だ。呼吸は使えるだけ使え。最大四半刻の半分だ。その前にお前に何かあったら止めるからな。」
/ 444ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp