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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達



”しまった!”と思った実弥。
絢蘭の話から柱の誰かが早速会いに来たのは分かった。
だが絢蘭達は柱との面会の事など覚えていない。
さらに絢蘭の警戒心はとても強い。
しのぶから柱達との面会を承諾させるのにもの凄く大変だったと聞いていた。
面会の時も無一郎としのぶの傍からほとんど離れなかった。

予め面会に来る柱は把握するべきだった。
柱達は記憶障害と言っても程度が分かっていない。
口止めされてるため、絢蘭達酷い境遇や能力の事も知らない。
ただ”記憶がない整った顔の兄妹と親睦を少しずつ深める”と思って今日早速やって来てくれたのだろう。
今後は蝶屋敷にあらかじめ文を出してもろうと考えながら、実弥はゆっくり絢蘭に近づきしゃがんで頭を撫でた。


実「わりィ。怖がらせちまったなァ。けど、大丈夫だ。ここに入ってこられんのは、お館様に選ばれた者や呼ばれたと隠と呼ばれる事後処理をやっている奴らだ。そいつらはお前達の前に勝手に現れねぇ。選ばれた精鋭隊士である”柱”は俺や胡蝶も含めお前たちに絶対危害を加えねェ。覚えてねぇと思うが、俺達以外の柱に一度顔合わせしている。あいつらも絢蘭の事を認めているし力になりてぇと思ってんだァ。だから安心していい。どんな奴か特徴教えてくれねぇか?」


まだ不安げな表情で無一郎に抱きつきながらたどたどしく答える。


 『…うん。えっと…ね、白黒の服きていて、へび?をくびにまいている男の人。それと…もも色とみどり色のかみの毛の女の人だよ?。』

実「そいつらなら大丈夫だ。2人とも根からいいやつだし、信用していィ。顔合わせの時も、男ってか伊黒の事はお前の瞳で何か感じ取ったのか、珍しく警戒を解くのが早かった奴だァ。もう一人の甘露寺は底抜けに明るい奴で、お前の事すげぇ可愛がってたぞ。お前も抱っこしろって言いだしてたしな。だからもう一回会ってみねぇか?無理にとは言わねぇが、俺達以外ににも慣れてかなきゃいけねぇし。今日は俺がずっと隣にいる。もしあいつらが何かしでかしたら俺が止めてやる。」


絢蘭はまだ不安げな顔をしながら、コクリと小さく頷いた。
それを確認すると実弥は絢蘭頭を撫で、”少し待ってろ”と言い小芭内と蜜離が入ってくるであろう屋敷の入り口に向かった。




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