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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達



 『………絢蘭……です。』

し「はい。よく頑張りましたね。」


一瞬だけ顔を出して名前を言ったらまたすぐに隠れちまった。
そんな絢蘭を胡蝶が愛おしそうに頭を撫でている。
絢蘭にしちゃ初対面かつでけぇ奴や派手なの奴らが、こんなに近くいるとこで逃げ出さなかっただけでも充分だ。
俺も早く褒めてやりてぇのに相変わらず他の奴らが邪魔で近づけねぇ。

余談だが、凝りもせず宇随が”甘やかしすぎじゃね?”と言い終わる前に胡蝶に殺意を向けられてた。
お前は絢蘭達の事なんも知らねぇからそんな事言えんだよォ。


し「では、柱の皆さんにも自己紹介してもいましょう。くれぐれも慎重に穏やかにお願いますね。まずは同じ女性の甘露寺さんからお願いしてもよろしいですか?」

蜜「え⁉私?はい!えっと初めまして。恋柱の甘露寺蜜璃です。時透無一郎君と絢蘭ちゃんよろしくね。こんなに可愛い子達が来てくれてキュンとしゃちゃうわ。私には兄妹がいるから、新しい妹と弟が出来た気分だわ!是非私とも仲良くしてくれたら嬉しいな。今度おいしい桜餅持ってくるから一緒に食べましょ。ね伊黒さん。」

小「⁉あ、ああ。甘露寺が言うのなら。俺は伊黒小芭内。蛇柱であり蛇の呼吸の使い手だ。」


流石甘露寺だァ。
兄弟がいるだけあって、小せぇ子供の扱いに慣れてやがる。
しゃがんで目線を合わせていた。
絢蘭も最初は勢いにビクッとしてたが、終始笑顔で明るく話す甘露寺には少し警戒が解けた様だ。
最後には手を握る事も許してるくれぇだァ。

このまま順調に全員と目だけでも合わせればいいんだけどなァ。
そんな事考えていてら甘露寺が急に伊黒に話を振りやがった。
伊黒自身の性格には何の問題もねぇ。
俺が腹を割って話せる仲だ。
だが、左右違う瞳に口元の包帯。
そして伊黒の首に巻き付いている蛇。
俺はもちろん初めて会った時から気にした事ねぇし、事情も知っているが、大抵の見た目だけで警戒しちまう奴が多い。
そいう奴らを見るだけで吐き気がするが、絢蘭にも事情がある。
警戒を高めちまうんじゃねか?


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