万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第16章 8.守るために…
それを眼で見ただけで、いや絢蘭ちゃんなら全身で読み取ったのでしょうか。
そうだとしても息切れせずに、私よりすでに花の呼吸を自身のものにしている。
これは前代未聞です。
後ほどお館様にご報告しないといけませんね。
等の本人はもちろん事の凄さに気づいていないどころか、ちゃんと出来たか不安の様です。
全く貴方という子は…。
私が動揺してはいけませんね。
し「どの型もとても綺麗にしなやかに出せていましたよ。型の完成度は完璧です。本当に凄いですね絢蘭ちゃんは。普通は見ただけで呼吸出せないのですよ。なのにここまで出来てしまうとは。最終選別に行くならこの程度で充分でしょう。雑魚鬼になら通用する威力です。しかし鬼殺隊に入隊した後、任務で遭遇する鬼は時に頑丈な奴もいます。また貴方の場合はおそらく任務の危険度も高くなるとおもわれます。何故かはわかりますね?その時対処するには威力がまだ足りない部分がみえますね。まだ最終選別まで時間があります。それまで筋力強化を中心に鍛錬していった方が良さそうですね。後は忘れないように反復練習ですね。さて今日の鍛錬はここまでにしましょう。」
『もちろん覚えていますよ。何故か私の事を”鬼舞辻無惨”が探している。今はお館様のお屋敷の結界や、姉さんの蝶屋敷の藤の花のおかげで現状は有難く守ってもらっています。私はどうやら狗巻凛という方の先祖帰りの様で、不思議な力やこの瞳により通常より感覚などが研ぎ澄まさせています。そのため恐らく私への任務は同じ位の方より危険なものになると思っています。それに奴らの襲撃がいつあるか分かりません。通常任務は常にむいと一緒に、合同任務は柱の方が必ずいる任務に着くことになっています。むいや柱の方々の足を引っ張らない様、強くなれる様に精進していきます。今日は忙しいところ稽古をつけてくれてありがとうございました。姉さんに指摘されたように自主練は筋力強化を中心にします。また明日からもご指導おねがいします。』
絢蘭ちゃんの口調が変わりましたね。
お館様達と彼女らの今後について話し合いをした時以来でしょうか。
どうやら絢蘭ちゃんが意識しているわけではなく、”狗巻凛”さんの意思が強く出るようです。
鬼舞辻の話題が出た時に。
いつか記憶も戻り、蓋された心が解放され本来の彼女に戻ってほしいです。