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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第16章 8.守るために…




し「今日いきないり全部出来る様にならなくていいんですよ。1つ1つ出来るようになっていけばいいんです。竹刀を振るうのだって初めてなのだから。まずは速さは合格点です。今日は力を込めつつしなやかに私に向かってきてください。10分経つのが先か、絢蘭ちゃんが覚えるのが先か。さぁどんどん打ってきて下さい!」


 『はい!』

絢蘭は術式や先程の鬼ごっこのような場合では複数の事を同時に処理する事が出来る。
だが今回は実際に竹刀を持って絢蘭自身が動いて相手に一手を入れないといけない。
今まで感覚でやっていたものを実際にやらないといけない。
それがどうやら難しい様だ。
力み過ぎて攻撃が単純すぎたり、しなやかな動きでしのぶを翻弄出来たかと思えば速さが足りず避けられてしまったり。
何かを意識すると何かが抜け落ちてしまう。
そんな状態が5分以上続いた。
それでも止まる絢蘭ではない。
徐々に掴んでいる感覚を事告げ出来るようになり、最後の1分では素早くしなやかに力強い一手を打てるようになっていた。
しかし流石に初日でしのぶに一手を打ち込むことは敵わなかった。


し「お疲れ様でした絢蘭ちゃん。今日の鍛錬はここまでにしましょう。最後の方は今日学んだ事を生かせた攻撃でしたよ。今日の感覚を体に覚えさせるよう。これからも続けていきましょう。絢蘭ちゃんならすぐに私なんかより強くなっちゃいそうです。」


  『ありがとうございました!はぁ…。今日はだめだったか。やっぱりねぇねはすごいなぁ。私がねぇねより強くなるのはきっとずっと先だよ。でもねぇねにはやくおいつけるようにがんばる。明日もよろしくお願いします!」


しのぶはそんな事はありえないと確信している。
彼女は鬼殺隊において重要な戦力になる。
しのぶ自身越えるのもあっという間だろう。
と心に思いながらつい苦笑いをしてしまう。
この子は自分の強さにまだ気が付いていないのか?
そんな疑問を感じていた。
向こう、つまり呪術師としては立派に成長しとてつもない速さで術を完成させた、と悟から聞いた七海が手紙に書いてくれたのだ。
その事も異常で”彼”の様だとも言っている。
なのにどうやら向こうでも自覚がないようだ。
どうしたものかと考えていると、絢蘭がしのぶに抱き着いてきた。




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