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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第16章 8.守るために…



そうは言っている2人だが、しのぶが入って段違いに2人のスピードが上がっているのに絢蘭関しては汗一つ掻いていない。
なんなら笑顔で逃げ続けている。
その様子を見たしのぶはもう一段階スピードを上げることにしたようだ。
だが、次第に蝶が舞うようなしのぶの動きを初見で読むのは、流石に絢蘭にも厳しいようだ。
周り込まれる頻度が徐々にあがっていき、あと20秒のところでしのぶに捕まり訓練終了になった。
流石の絢蘭も少し息が上がっているようだ。
もちろんしのぶは、呼吸一つ乱さず微笑んでいる。
ちなみにアオイとカナヲは、しのぶと絢蘭の速さに当然ついてけずに、呆然と立っていることしかできなかった。


 『あーあ。やっぱりねぇねにつかまっちゃった。もっとあいての思考を読めるようにならなきゃ。あとねぇねみたいにやわらかくうごけるようになりたいな。』

し「初日にしては出来過ぎな結果ですよ。視覚と聴覚をふさいだ状態で、私から30秒以上逃げ切ったのですから。さすがにそれから1段速さを上げさせてもらいました。私は力があまりありませんので、速さを踏み込む力に変えてさらに速さをあげたり、高く跳躍しています。これを突破されたら虫の呼吸の型を使わなくてはなりませんでしたからね。この2つの訓練で今の絢蘭ちゃんがどの程度力があるのかわかりました。体力・素早さ・脚力・洞察力・呼吸の常中・忍耐力はすでに丙や乙に値するでしょう。後は未知の動きへ対する瞬発力と柔軟性を主に鍛えていきましょう。並大抵の隊士よりは出来ていますが、すべて同じに均等することで絢蘭ちゃんの力をもっと引き出せると思います。午後から教える”花の呼吸”や私が使う”虫の呼吸”、さらにもう一人の女性の柱が使用している”恋の呼吸”など女性が呼吸を使う際、男性よりどうしても力が劣ってしまいます。なので女性の柔らかさを生かした型が多いのですよ。体全体で出す型も3つの呼吸にもあります。ですのでこれからは、柔軟は自身で毎日欠かさず行ってくださいね。では次は竹刀を使って、剣捌きや体の使い方などをみせてもらいますね。」

 『さっきねぇねちょうちょうみたいにきれいだった。私もあんなふうになりたい!だからじゅうなん毎日がんばる!しない持つのはじめてだけど強くなれるようにがんばる!よろしくお願いします。』
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