万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第16章 8.守るために…
「うん。なんとなくわかったよねぇね!とにかくあいてより先におちゃをかければいいんだよね?」
し「うふふふ。そのとおりです。絢蘭ちゃんは2人の動きをしっかり目で把握できていたようでしたね。一般隊士は2人が本気を出せば数秒後には薬湯まみれになってしまうというのに、流石絢蘭ちゃんです。2人が次どこに手を出すかも分かっている様でしたね。そうですねぇ…。まずはアオイとやってみましょうか。アオイ。手加減は一切入りません。あなたの全力で挑みなさい。絢蘭ちゃんもです。ただ薬湯を持ち上げるまでだいじょうぶですよ。ここを水浸しにはしたくありませんから。ふふ。」
ア「分かりました。しのぶ様。」
「はーい。がんばる!」
勝負は一瞬で決まった。
もちろん勝者は…。
し「いいですか?それでは。始め!」
ア「!!っ」
「やったー!とったよ!ねぇね!」
し「あらら。想像以上でしたね。絢蘭ちゃんは”瞳”の使い方が上手くなりましたね。次は手ぬぐいで目隠しをしてカナヲとやってみましょう。アオイ。落ち込む必要はありません。この子の持つ特別な力を前にしたら私でも勝てないでしょうから。ただこの子の訓練を見て学べるものはあるはずです。しっかり見学することです。」
ア「申し訳ありませんでした。はい!しっかり学ばせて頂きます。」
この後カナヲと目隠しのハンデを背負って再び薬湯の訓練をしたが、やはりカナヲを瞬殺で破った。
ちなみに耳栓を加えての再戦も行われた。
瞬殺とはいかなかったが十秒で決まりカナヲも驚きを隠せず目が僅かに動揺していた。
し「どうやら薬湯の訓練は必要ない様ですね。ここまでとは思いませんでした。では次に追いかけっこの訓練をしましょう。3分間逃げ切れば絢蘭ちゃんの勝ちです。最初の2分は2人が同時に鬼を務めます。そして最後1分前に私も鬼として加わります。また絢蘭ちゃんには、今度は最初から目隠しと耳栓をしてもらいます。目隠しはほぼ意味ないと思いますが。絢蘭ちゃんには不利ですが、訓練ですので出来ますよね?」
『もちろんだよ。だけどみみせんじゃなくてこっちのイヤフォンでもいい?こっちだとここから大きなおが聞こえるからとなりにいても聞こえないんだよ!」
し「いやふぉん?聞きなれない言葉ですねぇ?」