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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第16章 8.守るために…


Noサイド

翌日から絢蘭と無一郎が鬼殺隊入隊の為の最終選別に向けての稽古が始まった。
だが初日からありえないことが起きたのだ。
無一郎の方も通常に比べれればありえないのだが、それは悟や真希との稽古の成果だろう。


実「さすが向こうで修行してきたことはあるなァ。剣筋は見事なものだな。筋肉もある程度はついているようだな。だが俺との討ちあい程度でへばってんじゃね!こっちは2割も力だしてねェ!体幹がまだまだだ。持久力も全然たらねぇぞォ。腹筋二百回の後姿勢を崩さずに素振り二百回。小休憩の後屋敷の周り五十週だ。その後俺に打ち込み百回だァ。一回でも崩して見ろ最初からだからなァ!」

無「分かりました。はぁはぁ…。」


まず柱の中でも厳しいとも言われている実弥が、初日から褒める事は絶対ありえない。
だが実弥本人も生き生きとした表情で初日とは思えない量の厳しい稽古つけている様だ。
無一郎は流石に息を乱しているが、表情にはやる気が僅かに見えている。
感情が一切顔に出ないのに少しずつ出る様に。

一方問題は絢蘭の方だ。
しのぶは現在の絢蘭の実力知るために、蝶屋敷で行っている機能回復訓練を応用させたものを実施したのだ。
本来は大きな怪我から復帰するために行われる訓練だが、しのぶの蟲の呼吸で必要な速度や瞬発力を鍛えるには持って来いの訓練なのだ。
蟲の呼吸の派生元の、花の呼吸でも勿論有効である。

まず3人娘による容赦ない柔軟から始まるのだが、なんなくクリアする絢蘭。
次に反射訓練の一つとして、薬湯を阻止しながら相手にかける訓練があるがある。
流石に説明だけではイマイチ理解が出来なかった様で、アオイとカナヲの訓練見学していた。
2人とも常に隊士相手に訓練している事もあって、素人目では動きを目で追う事は出来ない。
だが、絢蘭の目は二人の動作をしっかり追っていて、さらに次に置くであろう薬湯をわかっていたのだ。
その様子を見てしのぶはある事を思いついた。


し「絢蘭ちゃん。見てもらった様に、先に抑えられている薬湯は使うことが出来ません。かといって防御だけに集中しているとすぐに他の薬湯をかけられてしまいます。いかに防ぎながら相手の先を予想しながら仕掛ける。瞬発力と相手の動作からの先読みする力を鍛える訓練です。理解出来ましたか?」

 
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