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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第15章 7.運命の出会いの始まり…


恵サイド

絢蘭と無一郎の実戦訓練が終わり、1日休みおいて今日は高専に向かっている。
学長の面接と俺たちの先輩達と顔合わせをするらしい。
俺はすでに面接も合格しているし、先生と高専には何度も来ているから先輩たちにも会ったことがある。

それにしても先日の訓練での絢蘭の強さに改めて驚いた。
病院には様々な思い出が集まる場所だから、呪霊が多く現れるが多分あの日は異常に多かったと思う。
それも最後に現れた特級呪霊のせいか、そいつをと手を組んでいた呪詛師せいだと先生は言っていた。

俺はその日初めて特級呪霊を見た。
言葉を人間の様にはっきり話すし、意思疎通も出来る。
それに呪力量が半端なく多くて禍々しかった。
俺がその日初めて2級相当の呪霊をギリギリ祓ったが、そいつと比べ物にならない強さだと俺にも分かるぐらいだ。
俺は呪力が空っぽで体力もほとんど残っていなく、その場から傍観する事しか出来なかった。

それなのに絢蘭は俺と無一郎に特別な結界を張って守ってくれた。
その結界内は優しいオレンジ色の空間に銀色の細かい粒がゆっくり舞っていて、誰かに優しく抱きしめられているかの様な不思議な温かさがあった。
そのおかげか分からないけど、俺の呪力と体力が少しずつゆっくりと回復している事に気づいた。
こんな結界をつくれるなんてあいつは一体何者なのか?
やっぱり”万華鏡の姫君”生まれ変わりだからできるのだろうか。
”もっと絢蘭の事を知りたい。”

そんな事を思っていたら突如あたり一面が、鏡張りになった。
これが領域展開。
その領域に相手を入れてしまえば、攻撃が必中する。
呪力が多ければ多いほど破られない。
知識はあったけど見たのは初めてだった。
しかも俺より年下の女の子が作り出した。
少し悔しい気がしたけど、すぐ消えた。
領域を展開して30秒。
領域内で攻撃をして5秒。
あっけなく特級相手に勝負をつけてしまったんだから。
そして領域を展開している絢蘭の姿がとても綺麗でつい見惚れてしまった。
普段の子供らしい可愛さから考えられない程大人びていた。
そんな事を考えていたら絢蘭が結界を解いていつもの様子で俺たちの心配をしていた。
どこまでも他人を大切にするんだからこいつは。


俺は改めて強くなることを決意した出来事でもあった。

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